6 テレビ

 ケーブルテレビが発達しているらしく、70チャンネル以上あった。一日中説教が聞ける仏教テレビや日本のアニメばっかりながしているチャンネルが印象深かった。視聴者からの意見を元にしたアニメベストテンとかもやっていたが、「神秘の世界エルハザード」とか「天地無用!」とか「ああっ女神さまっ」ばっかりが選ばれてるのはどういう訳だ。

 アニソンのカラオケ映像もよく流れていた。「エヴァ」とか「ワタル3」とか、そんなんばっか。

 面白かったのが放送していた作品である。ちょっと見ていただけで「ドミニオン」「ザ・ヒューマノイド 哀の惑星レザリア」「ナインティーン」「サイボーグ009超銀河伝説」「バビルII世」「ガイバー」「万能文化猫娘(OVA第一シリーズ)」が確認できた。選択が渋すぎる。かつての読売テレビの深夜番組「アニメ大好き!」を思い起こさせる渋さだ。もっとも、ケーブルテレビだから濃い人向けにこういう選択にしているのかもしれない。一般の人は「美少女戦士」(セーラームーン)とか「七龍珠」(ドラゴンボール)ぐらいしか知らないのかもしれん。しかし、まさか台湾でバビルII世に会えるとは思わなかった。オレンジに怪しいウイルスを植え付けて人類を破滅させようとかそういう話だった。

 普通のテレビでは、日本と同様に「それじゃみなさんちょっとこれを試してみて下さい」「うわあ、ほんと。まるで今までと違うわ。今までやっていたことがまるで嘘みたい」とかいう感じの怪しい外国の通信販売の番組をやっていた(そのチャンネルは一日中それをやっていた)。芸能番組の構成とかは日本のと同じだった。嘆かわしいことに喋ったことをテロップでわざわざ画面に表示して強調する手法が台湾にまで伝わっていた。あと、日本の特撮「七星超神ガイファード」が中国語で流れていた。

 書き忘れていたが、台湾のテレビは中国語でも字幕が表示される。日本でも東北地方の人が喋るときは字幕が出たりするが、あんな感じだろうか。しかし、生放送でも字幕が出るのはどういうことだ?

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