7 台湾大学

 台湾大学は昔の台北帝国大学である。だから、建物とかは京大や東大とそっくりである。学生の雰囲気とかも同じである。教養部の授業にもぐったのだが、先生は下を向いて何か喋っているだけ、生徒はうろうろしたり遅れてきたり後ろの奴と喋ったりジュースを飲んだりで、それも京大と同じである。何を言っているか分からないので、とりあえず写真を撮って抜け出してきた。よくアジアの他の国の学生は勤勉だが、日本の若者は・・という意見を耳にするが、そんなのがマチガイであることがよくわかる。外国に留学してまで勉強したがる奴が勉強熱心なのはアタリマエである。そんな奴を見て判断されても困るというものだ(もっとも、留学生でも堕落する奴はする。京大吉田寮のゲーム部屋に入り浸る中国人留学生とか)。

 生協も日本の大学生協と同じだった。コンビニのと同じ装置でソーセージが回転していた。ここに売っているお菓子に、おかしな日本語の説明が書かれていたのだが、買えなかった。残念である。台湾から怪しい日本語というものが姿を消し、まともになっていく昨今、貴重なものだったのだが。

(参考:まちがいやすい文字。
 「り」と「い」と「こ」
 「て」と「こ」
 「わ」と「お」
 「ニ」と「ン」と「ソ」と「リ」
 「り」と「リ」
 「ー」と「一」(横書きを縦書きにするとき必ず間違う)
 「る」と「ろ」と「ゐ」(「ゐ」なんて字が出てくるのは昔の日本語教育のなごりか?)
 「さ」と「ち」

 アムロのCDには「おがままを許しこ」「ハートに火をっけこ」といった得体の知れない曲ばかりが入っていた。)

 なぜか裸でバスケットをしている人たちがたくさんいた。柔道場を覗くと、レオタードの人たちがふしぎなおどりを踊っていた。

 台北市内ではみんなスクーターを使っていたが、大学の構内では自転車が一般に使われていた。

 ところで、台大へ行くバスが分からなくて困った。台湾に行ったときはまず「バスの系統の本」(どこでも売っている)というのを買うことを勧めておく。我々がそれに気付いたのは終わりの頃で、あまり役に立てられなかった。

next