11 「の」について

 町を歩いたり本屋に行ったりすると、よく「の」という字を見かける。「的」を置き換えてハイカラな感じを出そうとしているらしい。ところが厳密には「的」と「の」は同じではないので、ときどきおかしいことがあった。よく中国人が日本語を喋るとき「ここに、困ったの人は、あります」とかいう言い方をするが、おそらく「的」=「の」という思いこみから来ているのであろうということがよく分かる。

 関係ないけど「原宿」という名の店がいっぱいあった。ホテル・ベルサイユとかホテル・パリとかいうのもフランス人から見たら変なんだろうなあ。

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