5 台湾の女学生

 台湾の人間にはメガネをかけている者が多い。若い人は男も女も楕円型の小さいレンズの奴をかけていた。老人は四角いのだった。日本ではメガネよりもコンタクトレンズを尊重する風があるが、あちらではそうではないらしい。メガネっ娘好きにはいい国である。

 女学生の制服は日本と同じであるが、ズボンの学校もある。人間の顔は別にきれいだとかきたないとかいったことはなく、日本と同じである。ただ、茶髪やルーズソックスといった風俗は受け入れられていないようであり、実に結構なことだ。また、化粧が濃い人はあまり見なかった。これもまた結構なことだ。たまに派手なねーちゃんも見たが、声をよく聞くと日本人だった。台湾の女性は男の前だからといってちょっとしか食べないとかお菓子の類しか食べないといったことはなく、平気で肉の串焼きやら豚の血を固めたものやら排骨麺(麻原尊師も好きだったあのパーコー麺。豚カツの載ったラーメンとでもいうか)やらを食っていた。私が焼きうどんを食っていたとき、隣の夜店がステーキ屋だったんだが、カップルたちが仲良く巨大な肉の塊を食べていた。あんなに肉ばかり食べてるのに太った人間が特に多いわけでもないのが面白い。とにかく何を食っても肉がたくさん入っていた。インドと反対である。

next