ハイリハイリフレ背後霊過去ログ41〜50




50.ストーンサークル 2003.03.10

阪神大震災の後、大阪の中津では街中のほとんどの電柱のまわりに小石でストーンサークルが作られていた。道路標識や車止めのまわりにも時々作られていた。電波を受信したおばはんが「地震よけ」の結界としてせっせと作っていたらしいことが後でわかった。

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49.武器としての電波の悪用を糾弾する! 2003.03.09

携帯電話からの電磁波、パソコンのモニターからの電磁波、高圧電線からの電磁波…。私たちの身の回りには電磁波が満ちあふれている。目には見えないし匂いも感じられないけれども、それは現に存在しているのだ。はたしてこれらの電磁波が私たちにとって有害でないと本当に言い切れるだろうか。電磁波公害ということばもある。携帯電話を使いすぎると脳が沸騰してしまうとまでいう人もいる。脳が沸騰するというのは大げさな気もするが、電磁波が一般の人にとって得体の知れないものであるのは確かだし、中にはひょっとしたら致命的なものもあるかもしれない。しかし、得体が知れないからといってそれらの文明の利器を手放すことはできない。不安でも電磁波と共に私たちは生きていかざるを得ないのだ。

平成9年の9月28日、朝日新聞を読んでいた私は不可思議な書物の広告を発見した。以下にその文面を引用する。

現実を見据えての日本の理想

武器としての電波の悪用を糾弾する!

石橋輝勝著

四六版 上製本204頁

定価1890円(税込)送310円

21世紀は電波による支配の時代か?

電波の悪用にさらされている、著者の、実体験からの証言!著者の警告に、クリントン大統領は、エリツィン大統領は、金大中氏は、ローマ法王は、アナン国連事務総長は、そして各国の首脳は、いかに答えるであろうか。

電波の悪用は究極のプライバシーの侵害であり、人権侵害なのである。また倫理・精神社会の崩壊を加速し、政治的自然・民主主義・文化の破壊を決定付け、政治を不可能とするのである。全人類の時代構築のため必読の書。

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〒xxx−xx 千葉県XX市XXXXXXX番地

石橋輝勝事務所

フリーダイヤル0120−XXX−XXX

私は確信した。「これは、本物だ…!」と。そして、さっそく葉書を著者の元に送り、問題の書を手に入れた。

個人で作ったにしては異様に凝った製本である。そのまま店頭に並んでいてもおかしくないくらいだ。帯まで付いている。どうせコピー誌みたいなものだろうとたかをくくっていた私は驚いた。

内容はさらに驚くべきものだった。

電波で人の意思が読め、人の脳を自分のものとして活用でき、自由自在に人を操れ、感情も体調もいかようにでも操作でき、狂わすことも抹殺することもできるのである。しかも国境を越えて、ピン・ポイントで狙った人物に仕掛けることができるのである。

筆者自身も、電波の被害者である。

眠気電波の威力も相当なものである。夕食後、部屋でソファに座っていると、必ずこの電波で眠らされてしまうのである。これは机に向かっているときでも頻繁に経験する電波である。(中略)電波の悪用を知るまで、全て自然と思っていたことであるが、それが自然でないとしたら、電波主体はよほど私に勉強させたくないようである。また、居眠り運転での事故で、電波によるものが相当数あることが考えられるのである。眠気といっても殺人につながるのである。

私も学校や職場で電波に襲われたことがあるが、確かに電波は極めて強烈で、その力に抵抗するのは並大抵のことではなかった。

本当に恐ろしいのはここからである。

更に深刻で、おそらくこの方法で多くの人を自殺に追い込んでいると思われる電波の悪用がある。それは肛門筋を弛緩させる方法である。(中略)これは私の四半世紀を越える経験から言っていることで、間違いないことである。もっとも、電波の悪用の実態を知ったつい最近まで、自然なお尻の異常と考えていたのであるが、ここ四・五年の度重なる腹下し、排泄操作で、電波によるものと確信できたのである。

筆者は生ガキをたくさん食べたところ、やはり電波の攻撃にあい、胃の痛みに悩まされたのだそうである。実に恐るべきは電波の悪用である!

さて、この本にはまだまだ紹介すべき陰謀の数々が書かれているのであるが、そろそろ眠気電波の攻撃が始まったようなので、このあたりで終わりにしようと思う。

少しでも多くの人が電波攻撃の魔の手から救われることを願っている。

追記:以前は「世界各国首脳への手紙」の部分で、クリントン・エリツィン両大統領と並んで「金泳三大統領」ではなく「金大中氏」がとりあげられているのが不思議だったが、金大中氏はその後大統領になった。著者の慧眼には驚かされる。

追記:「武器としての電波の悪用を糾弾する!」については別冊宝島「サイコさんからの手紙」でも取り上げられた。石橋氏へのインタビューも掲載されており、非常に面白い。

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【参考】資料1(広告)資料2(表紙)

48.国公立大学の裏口入学を糾弾する! 2003.03.08

昔…阪神大震災の前だったと思う…神戸大学に用があって行ったことがあった。ちょうどその頃、神戸市の市長選挙が行われていて、ポスターがあちこちに貼られていた。候補者のおばはんの主張は、このようなものだった。

「今の国公立大学では、裏口入学が当たり前になっている。これはけしからんことである。ところが取り締まるべき検察官たちは、嘘の塊の司法試験によって選ばれた連中であって、頼りにならない」

対立候補は、自民党から共産党まで、当時の九党派すべてが応援していて、やはりそちらが勝った。

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47.池内尿 2003.03.07

昔、「池内尿」という名前が河合塾の模擬試験の成績優秀者名簿に載っていて、いったいこれは何者だろうか、と気になっていた。

それから何年かたって、大学の寮に住んでいた和田という友人の車でドライブに行ったことがあった。その時、やはり池内という寮関係のよく知らない人と一緒になった。私が「池内といえば…」とその話をすると、池内氏は言った。

「あー、それ僕ですわ」

なんでも彼は塾生だったので、塾生証からこの名前にしなければならず、大変だったそうである。「いけうちゆばり」と読むそうだ。受付嬢に「本名なんですか」と訊かれた彼はこう答えたそうである。

「尿のようにたくましい人間になってほしい、という両親の願いがこめられているんです」

と。この後にした、「国際秘宝館」と「多宝仏塔(ムー大陸博物館)」の話も面白かったのだが割愛する。

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【参考】T君による同じ話の記録(一部名前など改変)

「尿」より

蒸発尿

小学生の頃、弟と一緒に焼却炉でゴミを燃やしていた。火かき棒で中をかき回し、ゴミを次々と入れる。火かき棒は真っ赤に焼けた。水をかけるとジュゥ〜という音をたてた。私たちはここで水の代わりに尿をかけたらどうなるだろう、と相談した。

10分ほど棒を火の中に入れておき、やおら焼けた棒の上に2人で放尿した。ジュワ〜ッという音とともに煙が上がり、ものすごい異臭が漂った。私たちは慌てふためいた。2度とこのようなことはしないでおこう、と言い合った。火かき棒に何度も水をかけて洗ったが、臭いはなかなか取れなかった。

池内尿

高校時代、模試で偽名を使うのが流行った。私は「タワシ」という名にした。周りの者は「桂文珍」とか「パチョレック」とか、好きなことをした。

そして、駿河台か河合かの模試の成績優秀者の名に、「池内尿」という信じ難い名があった。最初は私たちのようにふざけてこのような名にしたのかと思ったが、身分は塾生となっている。制度上、塾生は本名でしか登録できないので、「池内尿」は本名ということになる。尿という名をつける親の顔が見てみたいものだと思った。

この話しはこれで終わりではない。私の先輩である大山氏が友人Wと車の中で、「池内尿」について話しをしていた。すると、同乗していたWの連れの男が

「あー、それ僕ですわ」

…池内尿は身近なところに隠れていたのだった。本名は池内尿ではないのだが、河合塾には「池内尿」で登録したらしい。これは正確には「いけうちゆばり」と読むそうである。事務の女に本名ですか、と訝しまれたが、「尿のように立派な人間になって欲しいという親の願いが込められているんです」と言ってごまかしたらしい。どう考えても尿が立派だとは思えないが…。

46.偶数ばっかり出るんですわ 2003.03.06

昔、大勢で連れ立って琵琶湖に泳ぎにいったことがあった。行きのJR湖西線の電車の中で、カン高い大声で喋っているおっさんに出会った。

「土曜日(どよーび)にねー、さいころを振ったらー、偶数(ぐーすー)ばっかり出るんですわー。休みの日(ひー)にねー、さいころを振ったらー、偶数ばっかり出るんですわー。いかさまさいころいかさまさいころ…」

その日は夏なのに寒くて、ほとんど泳げなかった。冷夏のため次の年は米の生産が落ち込み、それを補填するためにタイから変な味の米が輸入され、ちょっとした騒ぎになった。江戸時代なら餓死していたかもしれない。

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45.新華字典 2003.03.05

大学のとき買った本で、新華字典という中国の辞書があり、小さくて便利なので中国に行ったときも携帯していった。1957年初版、1979年改訂5版、1990年7版というからかなり昔から売れている本である。私が持っているのは1992年3月北京発行の安っぽい装丁のもの。内容は大体普通で、たとえばこんな感じである。

頭 tou 脳袋、人身体的最上部分或動物身体的最前的部分
頭 あたま 脳が入っている入れ物。人の体の一番上の部分または動物の体の一番前の部分

もっと「変な中国」を期待して読むとがっかりする。文化大革命当時の版を読んでみたいものだ。しかし探せばあるもので、最後のほうに残っていた。「常用標点符号用法簡表」つまり「、」「・」「。」といった記号の意味を説明している場所だ。いくつか引用してみよう。(訳:筆者)

頓号 、 (用法説明)表示句中並列的詞或詞組之間的停頓。 (例)偉大的、光栄的、正確的中国共産党万歳!
てん 、 (使い方の説明)文中の並列した言葉をあらわす。または言葉の組のあいだの休みをあらわす。(例)偉大な、輝かしい、正確な中国共産党万歳!

冒号 : (用法説明)用以提示下文。 (例)我国政府重申:台湾是中華人民共和国領土不可分的一部分。
コロン : (使い方の説明)後の文章を提示するのに用いる。(例)わが国の政府は重ねて主張する:台湾は中華人民共和国の領土の、分けることができない一部分である。

感情号 ! (用法説明)表示強烈的感情。 (例)戦無不勝的馬克思主義、列寧主義、毛沢東思想万歳!
感嘆符 ! (使い方の説明)強烈な感情を表す。(例)戦って勝たないということのないマルクス主義・レーニン主義・毛沢東思想万歳!

書名号 《》 (用法説明)表示書籍、文件、報刊、文章等的名称。 (例)《矛盾論》《中華人民共和国憲法》《人民日報》《紅旗》雑誌《学習<為人民服務>》
かっこ 《》 (使い方の説明)書籍・ファイル・新聞・文章などの名称を表す。(例)《矛盾論》《中華人民共和国憲法》《人民日報》雑誌《紅旗》の記事《<人民に奉仕する>を学べ》

「世界の国名」というところもこんな感じでひそかにプロパガンダしてたりして、なかなかいい。

朝鮮 222209平方公里 人口57000千人(1983) 首都或首府:平壌 ※其中南朝鮮面積為98992平方公里、人口為40000(千人)。
朝鮮 222209平方キロ 人口57000千人(1983) 首都または首府:ピョンヤン ※ただし、そのうち南鮮の面積は98992平方キロ、人口は40000(千人)。

何も考えずに不丹土耳古阿拉伯連合酋長国毛里塔尼亜巴布亜新几内亜などという国名の羅列を見ているだけでもわくわくできる。最後の「元素周期表」も謎の漢字のオンパレードで、かなり良い。紹介しようにもこんな漢字は表示できないのが残念である。

最近の版は装丁も立派になって、異常なところもだいぶ修正されてしまったようだ。

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44.見えないものが見える人 2003.03.04

「美少女で なければただの 痛い人」

宮崎駿のアニメなどを見ていたらよくそう思う。たとえば「風の谷のナウシカ」のナウシカ。

今、まさに王蟲(オーム)の大群に村が踏み潰されようとしている!あの場合、とるべき手段は

  1. 逃げる。

  2. 巨神兵を使って王蟲を焼き払う。

の二つしかありえない。「私には王蟲の心がわかる」などと称して「王蟲を説得する」というのは、アレな人の行動だ。堤防が決壊しそうなときするべきことは「避難する」か「堤防に土嚢を積んで補強する」であって、「祈る」なんかではない。

「未来少年コナン」のラナだってそうだ。今、人類は地球上のあちこちに離れ離れになってしまっている。太陽エネルギーの力でギガントを復活させて、その人たちを拾い集めにいくのが当然であろう。それをあのテレパシー女は「おじいさんの声が聞こえる」などという限界スレスレの発言を繰り返して邪魔しようとするのだ。痛い人でなくてなんであろうか。

想像してみるがいい。ガリガリで髪がくしゃくしゃで化粧っ気のない中年女が「私には見える!」「声が聞こえる!」などと金切り声でわめきたてる様を。

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2002年の秋、私の先輩たちの掲示板でこんな発言を見つけた。

月に1つしか書き込みのないBBSって問題ないですか?

投稿日 11月14日(木)12時46分 投稿者 誰でしょう?

おひさしぶりです。なんか寂しいですね、ここ。
ところで、学院祭の季節ですな〜。
まだやってるのかな盛り上がらない祭り・・・。
それとも、ひどかったのは1年だけだったのかしら。
私にとっては、悪夢の日々でしたが、15年たった今となっては、
やっぱ、悪夢かしら・・・。
話は変わりますが、先日地下鉄で何かを拾ってしまったようで、
どうも体調が思わしくなく、おまけに”見える・・・”様になってしまったのです。
20年くらい前には、そんな時期もあったのですが、このごろなかったので困惑しています。
ほんとにそうかどうかのわからないし、なんか確認する方法ってあります?
たしか、そういうことってナカノさん詳しかったよね。
暇だっら、レスお願いします。

私は思った。「『ほんとにそう』な訳ないだろ。確認するより先に病院に行けー!」

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43.Oh!透明人間 2003.03.03

電車の中のことである。重役風の偉そうなおっさんが部下を叱っていた。

「そんなこといったってお前やるやるいうてやらへんやないか」

「おう、ふん、ああ。なるほど。わかった」

「大事なんはやるといったらすぐ実行するということや。そやろ」

そして、六甲という駅でおっさんは別れを告げて降りていった。

「おっ。わしここなんや。おうおう。すまんかったな。ほなな」

それだけならたいしたことではない。問題は、はじめからおわりまで「部下」の人が私には見あたらなかったということだった。

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【参考】読者「こおみ ましの」さんからいただいたメールより(2003.2.26)

私が高校か大学の頃で、かれこれ10数年前の話です。
愛知県の某ローカル線の各停で、午後早めでそんなに人も多くない時間でした。
ドア付近に立っている20代半ばくらいの女性が、誰かとおしゃべりしています。
彼女は聞き役のようで、ずーっと「うん、うん」とか「そうよね」とか相槌を
打っています。時折何か話していて、雰囲気的には相談を受けているような
感じです。

その間彼女はずっと片手を口元に当てていて、始終。爪を。
食べていたのです。ずっと話しながら。確か親指だったと思いますが、爪を
前歯で噛み、時折引っ張ってかじりとる仕種をしながら、ずーっとくちゃくちゃ
くちゃくちゃ、食べているんですよ。爪を。まるでさきいかでも食べるかの
ように。

そしてさらに私が信じられなかったのが、彼女が話している相手が、私には
見えないんです。もちろん10数年前の話で、携帯はおろかポケベルすら
普及していない頃です。

これはかなりびびりました。
いったい彼女は誰の相談を受けていたのか、私には見えない誰かだったのか、
遠くの人と電波で会話していたのか、脳の中の人と話していたのか、
とても気になります。

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【参考】「CNNこぼれ話」より http://cnn.co.jp/fringe/K2002110801268.html

「透明人間」と信じ銀行強盗、即逮捕 詐欺師追う

2002.11.08
Web posted at: 20:36 JST

- REUTERS
テヘラン(ロイター) 中東イランのテヘラン銀行で、「透明人間」になれると信じ込まされた男が強盗に入り、すぐさま逮捕される事件があった。透明人間になるまじないを受けたと述べており、地元警察は詐欺事件としてその「魔術師」の行方を追っている。

地元紙が伝えたもので、逮捕された男は、銀行にいた顧客の手から紙幣を盗み始めたが、すぐに気付かれ、取り押さえられた。詐欺師に500万リアル(約10万円)を払い、腕に呪文(じゅもん)を掛け、透明人間に変身する方法を教えてもらったと述べている。
男は法廷で、「過ちを犯した。だまされたことがいま分かった」と後悔していたという。男の年齢、職業などは伝えられていない。

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42.監視する男 2003.03.02

大学にいた頃の話である。当時、学内によく出没するちょっと変わった男が私たちの注目を集めていた。剣道部の人たちは、この男のことを手品師のミスターマリックに似ていると言っていた。友人の青柳という男によると、志村けんのほうが似ているという。私は特に誰に似ているということは思わなかった。

彼の雰囲気を普通でなくしていたのは、その行動だった。彼はいつも何かを監視していた。何を監視していたのかはわからない。おそらく私たちには見えない何かなのであろう。彼は生協の中央食堂や西部食堂に頻繁に出没した。そして、湯飲みを持ってうろうろしながら、しきりにあたりを見まわしつつ何かを見張っているのである。湯飲みを持っているのは、おそらく見張っているのを気づかれないためのカモフラージュなのだろうが、逆にその不自然な行動のために目立っているということに彼は気づいていないようだった。出口のところによく湯飲みが放置してあることがあったが、これは彼の仕業であったと考えられる。

ある時私たちが中央食堂で夕食を取っていたとき、やはり彼はいて、出口のガラス戸の外からしきりに何かを監視していた。そして私たちが食事を終えて外の自転車置き場のあたりに来たとき、「ウワーッ」という叫び声とともに彼はこっちにものすごい勢いで走ってきた。そして、反対側の出口の方まで走っていくと、また物陰に隠れて中を監視しはじめたのだった。

彼の「カモフラージュ」には、商品を取ったり戻したりする、とか、立ち読みのふりをする、というものもあった。私は西部食堂で彼がシチューを取ったり戻したりしているのを目撃した。また、学校の近所のセブンイレブンでは弁当を取ったり戻したりしていた。やはり周辺にあった本屋でも遭遇したことがあるが、その時は「ネコの飼い方」という本を取ったり戻したりしていた。

彼は体育館の入り口近くの便所でよく小便をしていた。不思議なことに、彼はわざわざ電気を消して便所に入るのだった。

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41.お前らみんなモヤシ社会人 2003.03.01

以下は、私の友人から聞いた話である。

彼女がいつも乗っている朝の電車は、通勤ラッシュでサラリーマンやOLばかりである。しかし、そこにS駅から乗り込んできた40歳ぐらいの男は、ジャージ姿にサンダルばきで、あきらかに異質だった。その男は大阪の終点に着くまで、ずっと一人で叫び続けていた。

「お前らみんな、モヤシ社会人!オレ自身の勝ちー!」

「こんな朝早くから、みなさんご苦労さん!はい、またオレ自身の勝ちー!」

「この電車にいる女、ブスばっかり。オレと付き合う資格があるのはモーニング娘だけ。モーニング娘、最高!」

乗客たちは見て見ぬふりを続けていた。やっと終点に着いたら、男はこんなことを言っていたという。

「どうせお前ら、会社でオレの悪口言うんやろ!」

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