怪奇!舌長人種の村(5)
隊長の叫び声に、皆は一斉にとびおきた。
「たしかに私の首を絞めたやつがいたんだ」
「きっとこの蔓に引っ掛かったのを寝ぼけてそう思ったんですよ」
「いや、わたしはたしかに・・・」
次の夜、別の隊員が懐中電灯を持って外に出た。
「ちょっと気にならないでもないな・・」
そのとき、なんだかさかさまを向いた人間の顔のようなものが見えたような気がした。
「なんだ?」
隊員の首に、長い蔓のようなものが絡み付いた。
「うわーっ!!」