2002年3月の記録
3/31(星期日)

 天津最終日。荷物をまとめるのに2時までかかったのでとても眠い。7時起床。朝食は粟の粥、油条、タルト、ヨーグルト、メンマと卵なんかを炒めたもの、バナナ。食後瓶詰めの「さんざしネクター」を飲む。トマトジュースをどろどろにして甘くしたような味。とにかく濃い。こちらの人はなんでこんなにさんざしが好きなのだろうか。テレビでは銀色の安っぽい仮面をつけた(韓国の特撮ビデオを思い出した)弁髪の人が切りあったり爆発したりするドラマをやっていた。チャンネルを変えると、ニンジャみたいな人たちが襲ってくる番組や軍服を着た女が軍歌を歌っている番組をやっていた。川住先生に案内してもらって、9時からバスで南開大学周辺の市場へ。CD屋で「超級学校覇王」、「斉天大聖大いに天宮を騒がす」、「軍歌」のVCD購入。ここで水井先生は160元もする「隋唐演義」VCDセットと「ホルス」を買っていた。このあと裏の方に行く。マシマロ関係グッズはやたらあったが、偽リカちゃんは手に入らず。マシマロは本当に多い。この時覗いた店にあった(他の店でもみた)「雷鋒」という軍人らしきおっさんの顔がプリントされたTシャツが欲しかったが、買わず。毛沢東がプリントされたのもあった。帰りもバス。10元札を折り曲げると毛沢東の顔がにやけているように見えるというのを教えてもらった。12時頃帰還。昼食は黄色い瓜を炒めたの(すっぱかった)、肉とピーナッツを炒めたの、など、いつもと同じようなもの。品数が少なかった。オーストラリア人の「サンドラ」という人がイースターだといって卵形の小さなチョコレートをくれた。食後水井先生が女の先生たちにけん玉の講習をしているうちに13時半となり、タクシーで出発。空港で1時間ほどつぶす。他の客は韓国の観光客の団体ばかりだった。売店でいろんなものを売っていた(ラーメンとかジュースの類までなんでも)が、特に欲しいものがなかったので買わず。飛行機に乗ったら赤ん坊を連れた夫婦が席を替わってくれといってきたので替わる。機内食は焼肉丼とパン、水、ビール、コーヒー、チョコレート。とてもうまかった。食べてしばらくしゃべっているうちに仁川についた。本当にすぐだ。乗り換え。携帯電話なくす。天津空港で電話の時間をみて、韓国で時計を直さないといけない、なんていう話をしていたのを覚えているから、たぶん乗り換えの時にどこかに忘れてきたのだろう。席を替わった時置き忘れたんじゃないかと思う。あとで聞きにいったが「T2カウンターにいってくれ」「T5カウンターにいってくれ」とたらい回しにあって、もう時間がないから諦めた。とりあえず帰ったらすぐ連絡をするといっていた相手には空港のパソコンからメールを送っておいた。飛行機大幅におくれ、20時半になってようやく出発。待っている間みていたテレビでは、「これができたら100万円」みたいな番組をやっていて、ムキムキな男なんかが平行棒に渡した棒にぶら下がって移動したりする競技をやっていた。「新記録」というハングル文字が表示されたりした。機内食は巻き寿司、サンドイッチ、りんごゼリー、みかんジュース、ビール、コーヒー。韓国中国間に比べて、非常にしょぼい。同じ飛行機にロシア人ギャル4人組が乗っていて、飛行機が着陸する時はしゃいで拍手していた。毛皮みたいなのを着ているくせに中は裸同然という、メーテルのような格好をしていた。22時にやっと関空到着。この時のためにわざわざ中国では使えない携帯電話を持ってきたのに、最後の最後になってなくしてしまい使えないとは、実にくやしい。この後も電車の接続が非常に悪く、24時20分頃やっと実家に帰ってきた。とにかく疲れた。電話でしばらく喋ったりして、寝る。

3/30(星期六)

 7時起床。朝食は粟の粥(いつもより濃かった)、油条、肉餅、饅頭、タルトみたいなお菓子、カステラにジャムが入っているようなお菓子、ピーナッツ、ピーナッツとキュウリ、ハム、ザーサイ、ヨーグルト、みかん。豪華である。食べ終わる頃なぜか山盛りのライスを持った服務員が入ってきた。おかゆライスにでもしろというのか。
 1・2節、気楽に。最後に記念に集合写真を撮った。昼食はピーマンと肉いため、黄色い瓜を炒めたもの、水菜を炒めたもの、鶏肉塊を焼いたもの、ミックス野菜、キャベツ炒め等。水井先生とちょっと外に出る。武漢風味油炸臭豆腐をついに食べる。ずいぶん作るのに時間がかかった。ニンニク汁やラー油、香草、なんだかよくわからない味噌などをかけて食べるので、豆腐の臭さがあまり感じられず拍子抜けした。これでは本当にただのあげ豆腐ではないか。台北で食べたやつはもっとずっと臭かったと思うが。14時から試験。「こうちょう」と「おうぶんか」を一番前と一番後ろの離れたところに配置して雑魚どものもくろみを粉砕した。しかし後で聞くとどうやらもう一つの部屋のほうがたちが悪く、明らかに小さな紙が教室を回っていたという。あちらのほうを手伝ったほうがよかったかもしれない。これでついに全ての任務が完了した。
 昼から少し買い物に行くが、時間がなくてあまり見られず。果物の干したのをいくつか買う。夕方、ある生徒から泥人形をプレゼントされる。17時半からタクシーで寺下先生に北京ダックを食べに連れて行っていただく。張先生や周先生の子供たち(姉妹、そっくり)が出席していたのが面白かった。私の「中指を人差し指と薬指で掻く芸」「目を互い違いに動かす芸」、水井先生の「爪楊枝を念力で飛ばす芸」「手を組んで一回転させる芸」などが子供たちには受けていた。出てきた料理は手羽先を唐辛子と一緒に煮たもの、牛肉を煮たもの、もやし、れんこんに餅が詰まったもの、肉を煮たものに山椒で味付けしたもの、焼豚、春巻をいなり寿司大にしたもの、さやいんげんを炒めたもの、肉や野菜をニンニク味で炒めたもの、あんこが入った揚げ饅頭等等非常に多くかつとてもうまいものだった。それに北京ダックと炒飯、鶏のスープ、すいか・スターフルーツなどの果物。北京ダックは前宿舎で食べたものよりもはるかにうまいものだった。パリパリした皮のついた肉に味噌をつけ、クレープの皮みたいなのにねぎ・キュウリと一緒に入れて包んで食べると、ジュワッと油や肉汁が溢れ出してこの上ないうまさだった。飲み物はビールとパイチュウ。パイチュウは津酒というもので今まで飲んだもの中で一番飲みやすかった。解放感からか今までなかったぐらい愉快に過ごした。
 21時ごろ帰還、荷造り。荷物があまりにも重いのでドリンク類を処分。「天然椰子汁」うまい。というかこういう味をうまいと思うほどこちらに染まってしまったということか。「露露杏仁露」これもちょっと変なにおいだが昔飲んだ時ほどの違和感はなし。こちらに長い間いると感覚が麻痺して、「これは変なものだ」というのがわからなくなってくる。はじめのうちに急いでいろいろ買っておくのが正しかったのだろうが、全然暇がなかったので仕方がない。
 明日はついに帰国である。それにしても本当に長く苦しい一ヶ月だった。
 言葉が通じないとはいえ、これだけ長く一緒にいるとこちらの人たちにも情が移ってしまっていけない。天津の皆様には大変お世話になった。生きてまたここに来ることがあるかどうかはわからないけれども、そのことは決して忘れないつもりだ。

3/29(星期五)

 完全に心は日本に帰っていたらしく、日本の人々の生々しい場面ばかり夢に見る。何回か目がさめたのだが、その度に「あ、そうか中国にいたんだっけ」と思った。朝食は普通の西洋式のパンと小豆粥、レバー?、クッキー、春巻、卵焼き(香草入り)。中国のパンが全然なかったのが淋しい。小豆粥は赤黒いドロドロだが、食べると甘くもなくうまいものだった。今日は曇っていて、空気も白っぽく、寒い。昨日は生ぬるかったので大分違う。
 1節はなかったので睡眠。10時から2節。×××××××の授業。待ち時間がかなりあり、生徒たちが暇そうだったのでスクリーンで「ピカチュウアタック」を上映したがあんまり見ているのがいなくてつまらなかった。ウ××スが××××の××××××に×××××大変だった。結局事なきを得たが、こちらの人の衛生に対する意識はかなり低く、そのあたりから改善する必要があると思った。昼食はえびや貝柱と肉を炒めたもの、肉とねぎを炒めたもの、きくなを炒めたもの、鶏肉の塊を焼いたもの、ピーマンと肉を炒めたもの、黄色い瓜を炒めたもの、キュウリを肉と炒めたもの、バナナ、コーヒー等。とてもうまかった。
 3節、××××××、4節、××××。もうすぐ終わりなのでとにかく気楽。夕食は羊肉のしゃぶしゃぶ。今日は麺がうどんでなく、そうめんみたいな乾燥麺だった。たれをスープで薄めるとちょうどよくなる事を発見。もっと早く知っておけばよかった。ビールを頂く。あだ名と対応する人物について、水井先生のノートパソコンに入っている写真を見ながら喋るが、時間がなくてあまり話せず。5節、機嫌よく授業へ。もう終わりだと思うと実に楽しい。ここは実にいいところだ。食べ物はうまいし授業も面白いし。デジタル写真をいくつか撮る。この上ない解放感に包まれながら、売店に行って買い物をしたりする。臭豆腐の屋台はすでに片付け始めていたので、買わず。21時過ぎに帰還。奇天剣最終回。バドワイザーみたいなデザインの「ブルーリボンビール」を飲みつつ。最後主人公は剣を置いてミンミンと一緒に旅に出てしまう。剣をもらった男は後に明国の太祖となる、というまあありがちなエンディングだった。シャワー後、ちょっと部屋を片付ける。
 あと二日!!

3/28(星期四)

 昨日の23時半ごろ突然停電した。外を見ると明かりがついていたので、この建物だけらしい。さらに、廊下を見ると電気が消えていたので、この部屋だけではないらしい。ということは騒いでも無駄だろう。あしたになったらきっとなんとかなるだろ、とパソコンを止めてそのまま手探りで布団を探し、寝てしまった。それにしても停電になっても誰も騒がないのが中国らしい。
 7時起床。起きると直っていた。2時半頃直ったらしい。さっさと寝たのは正解だったようだ。朝食は油条、粟の粥、肉餅、クッキー、ハム、キュウリとピーナッツ、プチトマト、ヨーグルト。チョコレート牛乳は飲むのを忘れた。食べた後9時半まで寝る。2節は気楽に××××××。
 昼食は羊肉と香草炒め、ホウレンソウの炒めたの、水菜の炒めたの、酢豚、ピーマンと肉を炒めたの、いちごなど。羊肉と香草炒めは皆が思っているほど変な味ではない。肉に香辛料がたくさんついていてカレーみたいでうまいと思う。確かに香草は単品で食べると変な味だが、においの強い肉と一緒に食べるとうまいものだ。ねぎみたいなものである。3節は授業中にデジカメで写真をとったりした。4節は講義を聴いただけだが、かなり疲れた。
 夕食はカレー、太刀魚の揚げたの、ピーナッツと肉を炒めたの(今日は唐辛子がきつかった)、ねぎと肉を炒めたの、卵と肉を炒めたの、スペアリブの塊を煮たの(余ってたので二つ食べた)、ミックス野菜を炒めたの、バナナ、コーヒー等。5節、字の読み方を近くの人に聞いたらどんどん教えてくれた。もっと早くから聞いておけばよかった。21時に帰還。ビール飲んだりラーメン食ったりする。今日のラーメンは来・鮮「虫下」魚板面。味は薄くてあまりうまくない。汁を飲みながら食べるのが前提なのかもしれない。奇天剣、今日はライオン丸みたいな老師と村山元首相みたいなジジイたちが空を飛んだりビームを発射したりしていた。変な電子音とチープなCG、そして役者を平気で空中でぐるぐる回転させたりする命の安さがすばらしい。あと3日!!

3/27(星期三)

 さすがにいちいちタグを打つのがめんどくさくなってきたので、自動化した。それならHTMLエディタをダウンロードすればよさそうなものだが、そのことには後で気がついた。以下サンプルソース。

/*HTMLファイルひながた作成プログラム hingata.c
  2002.03.27 Fujikawa TIANJIN*/
#include <stdio.h>
#include <string.h>

int main(){
	FILE *fp;
	char title[60];
	char filename[30];
	printf("HTMLファイルひながた作成プログラム\n");
	printf("中止の時は「QQQ」(半角大文字)と入力してください\n");
	printf("ページタイトル:");
	scanf("%s",title);
	if(strcmp(title,"QQQ")==0) exit(0);
	printf("ファイルの名前:");
	scanf("%s",filename);
	if(strcmp(filename,"QQQ")==0) exit(0);
	fp = fopen(filename,"a");
	if(fp==NULL){
		printf("失敗");
		exit(-1);
	}
	fprintf(fp,"<HTML>\n<HEAD>\n");
	fprintf(fp,"<META HTTP-EQUIV=\"Content-Type\" 
CONTENT=\"text/html;CHARSET=Shift-jis\">\n");
	fprintf(fp,"<TITLE>%s</TITLE>\n</HEAD>\n",title);
	fprintf(fp,"<BODY>\n\n</BODY>\n</HTML>");
	fclose(fp);
	return 0;
}
 7時起床。昨日めずらしくプログラムを書いたりしていたのでとても眠い。朝食はしょぼくて豆乳・火餅半分・卵焼き・クッキー・ヨーグルト・コーヒー。後で肉餅が出たがもういいやと思って食べず。1節、××××××。授業中「おやじ」たちがパンみたいなものを食べていて、うまそうなにおいがしていた。「おやじ」のチャットを後ろで読み上げると、「せんせい、ちゅごくご、いいですね」とお世辞を言った。「おやじ」はこんど洛北に来るかもしれないらしいぞ。さいきん「マシマロ」の壁紙が多い。中国では流行ってるのか。にせピカチュウ・にせしんちゃん・にせドラと一緒ににせマシマロのぬいぐるみをよく市場で見かける。佐野先生の部屋ににせドラとにせマシマロがあった。設定の問題などでちょっと授業後も残って作業。部屋には10時半頃もどる。メール送信フォームの実験など。12時からこちらの偉い人と昼食、のはずだったが「偉い人」が急に来られなくなり、助かった。4節から授業があるからとビールは1杯だけ。またチーズケーキみたいな味のドリンク「kefeir」をもらう。前回のすばらしい海老は出なくて、松本先生の歓迎会のときと同じエビフライが出た。カシューナッツをココナッツの粉でくるんだもの、ニンジンを甘く煮たもの(柿みたいな味)、黄色い漬物、ハム、いか、といったものが前菜。アスパラガスを炒めたもの、セロリとマカダミアナッツを炒めたもの、カシューナッツとえびを炒めたもの、肉とピーマン(唐辛子?)を炒めたもの、大きな魚を面白い形に揚げたもの、あわびとチンゲン菜、トマトと卵のスープにうどんを入れたもの、デザートは長細いメロン。今回は前ほど贅沢ではなかったが知っている人ばかりで気が楽だったので助かった。話はというと集金の話だの方針についてだの、兵隊には関係ないような話ばかりだった。(しばらくしたらあの学生たちが洛北に来るんだから実は関係は大いにある。)寝たり出かけたりするには中途半端な時間なので、昼食後、より強烈な効果を目指して「ピカチュウアタック3」を完成させる。自分でやっていて気持ち悪くなった。これは効きます。帰国が近づいたからかなんだかハイである。4節、相変わらずゲームをしているやつの後ろに立つとか嫌がらせをして楽しむ。ただ一人完全に授業を無視して小説を読んでいるやつがいて、こいつが誰かに似てるな、と思っていたのだが、やっと誰だかわかった。「ニンジャ」で最初に刀を拾う男だ。水井先生にそのこと指摘すると「わからんって」ということだった。夕食はチンゲン菜の炒めたの、湯葉とキャベツを炒めたの(見た目は肉だが味は違う)、醤油で煮た肉、栗と肉を炒めたの、ギョーザ、いちご等等。19時から5節。××条件を指定するにはどうしたらいいのか、という質問を受け、ちょっとピンチだったが、たまたま覚えていたので何とかごまかす。だから予習したいと言ったのに。もう遅いけど。ひまわりの種を揚げて甘い味をつけたものを食いながらビール。種は意外とうまい。しかし125グラムもいらんぞ。どうしよう。奇天剣、水井先生によると、女(ミンミン)は、実は切られたように見せかけて代わりに自分の部下を切らせ(ひでー)、自分は床の穴から脱出し、相変わらず主人公の男(石坂浩二似)と訳のわからないことをしているらしい。この間死んだはずのやつが実は生きていたり、訳が分からないという。あと4日!

3/26(星期二)

 昨日の書き忘れ。西瓜ソーダ:変な味。紅焼牛肉面:まあまあ。元祖カップヌードルにかなり近い味。ただしもっと辛い。
 昨日は「ゲーマー」がめずらしくまじめに授業を受けていた。しかし、この部分の文字は何を入れてもいいです、というところに彼は「GAME OVER」「CONTINUE」「METAL GIRE SOLID」という言葉を入れていた。さすが。
 7時起床。朝食は油条、肉餅、ハム、豆の粥、卵焼き、ヨーグルト、チョコレート牛乳。あとでコーヒー。1節がないので眠い。授業は朝食べてすぐ開始し、昼休みも食べたらすぐ終わって(ここの昼休みは長すぎる)、夕方には解放というのが望ましいのだが、どうもこう間が中途半端に長いとだれる。どこかに行ったり寝たりするには短いし・・・。
 niftyのWebメールを利用しているのだが、どうも使い勝手が悪い(送信の時も接続時間分料金を取られる。ここは回線状況が悪く何度もエラーを出した末にやっと一つ送れるので、一つ出すだけで何分もかかる)ので、1節の間にniftyのメールデコードサービスを使って自分用にメール送信フォームを作ってみた。(こんなサービスがあるとは知らなかった。)そこで実験のために自分当てに一つ送信し、確認のためにniftyにつないだところ途中で回線がまた全く通じなくなり、ログアウトすらできなくなった。ログアウトしないで10分間何もしないと自動的にログアウト処理が行われるので、また10分無駄にしたことになる。本当にいらいらさせられる。途中で止まるぐらいならはじめからつながらないでくれ。3月分の請求はすごいんだろうなー。KCGメールならただだが、メールを溜めているためか表示にものすごい時間がかかる(シャワーを浴びて出てくるとやっと終わっている。しかもよく途中で「winsockでエラーが発生しました」というメッセージを出して終わってしまう。これはKCGメールのせいじゃなくて回線のせいだが)ので、ついniftyを使ってしまう。KCGメールも溜めたメールを新しい順に20個ずつ表示してくれたらもっと便利なんだが!
 2節授業。前のほうの女の子で、画面に

    HH           HH
    HH           HH
 HHHHHHHH        HH
    HH          HHHH
    HH        HH    HH
HHHHHHHHHHH HH        HH
 という謎の文字をでかでかと表示させて満足げな表情をしているのがいた。あれはなんだったのだろうか。それとも中国には「土人」という言葉があたりまえにあるのか。何でもいいから言葉を入れてくださいというとき「深田恭子」「深田恭子」とばかり入れるやつ、食べ物の名前ばっかり入れるやつなど、それぞれの趣味がわかって興味深い。あとやたら目に付くのが「LOVE」という字だ。どいつもこいつもとりあえずはじめに思いつく言葉は「LOVE」(ゲーマーを除く)。歩き回っているうちにデスクトップに「ILOVEYOU」というあからさまに怪しいバッチファイルがあるのを発見したので、削除する。もうちょっとみんな変なファイルを見たら警戒しろよ!!
 2節終了後校内を探検する。考えてみれば今まで図書館と向かいの建物にしか行ったことがなかった。校内の売店に洗面器からお菓子まで何でも売っているのを見てもっと早く知っておけばよかったと残念がる。スプーンも爪切りも豆もラーメンも弁当箱も水筒もトイレットペーパーもパンもタバコも何でもばら売りしていた。ハンバーガーを買うと店内の電子レンジで温めることだってできた。なんと、門の外に行く手間さえいらなかったのだ!12時から昼食。豚肉の塊を煮たもの、鶏肉の塊を焼いたもの、マーボナスみたいなの、白菜を煮たもの、細かい白いえびをたくさん煮たもの、野菜が入った饅頭、りんご等。肉の塊はギトギトした肉汁にあふれていてうまかった。こういうものは日本ではあんまり食べられない。えびはめずらしかった。食後八尾先生たちと「ゲーマー」や「おやじ」たちについて話を聞く。「ゲーマーいるでしょう?」「髪の長いやつ!」「なんでわかるんですか?」「あいつねー(日本語の授業で作る)例文もゲームのことが必ず出てくるの、プレイステーションがどうとか」やっぱりというか何というか。他にたれ目のかわいい子なのだが後ろから間違いを指摘すると「えあ?」という声を発するやつとか。寝るのを我慢して3・4節。といってもほとんど一緒に授業を受けているだけだが、教室というのはいるだけで体力を消耗するもので、疲れきってしまった。内容は×××の計算の仕方とかで、おととし受けた試験の内容だった。関係ないと思っていたが意外なところで役に立った。事故で寺下先生のノートパソコンが壊れたのだが、調べると爪がゆがんでいただけで中身には問題なかったので助かった。
 ライス、チンゲン菜の炒めたの、レタスと干魚を炒めたの、ナスを炒めたの、豆腐とねぎを炒めたの、肉とピーマンを炒めたの、リンゴ、など。今日は鶏の丸焼き(頭・爪付き)がインパクトがあった。せっかく頭があるのだからアヒルに引き続いて食べてみた。頭を食べると頭がよくなりそうな気がする。とさかの味は長年の疑問だったのだが、結局他の部分の皮と同じ味であることを確認した。他は骨ばかりでほとんど食べられなかった。頭を割れば食べられたかもしれないが、めんどくさいので食べなかった。5節、メタルギアソリッドをしている奴の後ろで「メタルギアソリッド」と唱えるとやめることがわかった。呪文みたいだ。それにしてもこの連中とは長い間一緒に過ごしているなあ。みんな顔覚えてしまった。日本に帰ったら忘れてしまうんだろうが。
 それにしても疲れた。やはり4節連続は本当に疲れる。
 帰ってきたらネットが回復していて、ちゃんとメール送信フォームの実験は成功していた。好好好。奇天剣、水井先生によると「今日は見逃せへんで。あの女がな、まさに死刑を宣告されて首切られそうなところやねん。で、主人公がそっちに向かって走っててな、これからどうなるか、と」ということだったので見てみた。はじめの歌が終わるといきなり「女」があっさり首を切り落とされて死んでいた。なんじゃこりゃ?
3/25(星期一)

 7時起床。朝食は油条、粟の粥、キュウリとピーナッツ、チョコレート牛乳。1節、講義を学生と一緒に聞く。一週目にあった学生なので懐かしい。理論的な内容だがひどく難しいものだった。2節は××××××の実習。こんなことするのは工場にいた時以来だが、なんとかなった。設定が日本と違ったり壊れていたり困ったものだ。昼食はライス、ミックス野菜、もやしと肉、ピーマン(唐辛子)と肉、カレー味のナス、肉に香草をかけたの、卵とトマトとグリーンピースのケチャップ炒め、骨付き鶏肉を煮たもの、鶏のから揚げ甘酢あんかけ、ココナッツの粉がまぶしてある餅(中のあんこは果物みたいな味がした)、リンゴ、といったもの。どれもとてもうまいものだった。しばらくWindowsの本など読む。「マヨネーズパイ」試してみるが、ただのカスタードクリームが入ったケーキだった。「カスタード」がなぜか「マヨネーズ」と取り違えられたらしい。日本のお菓子で中国語や英語っぽい字が書いてあるやつも、ひょっとしたら全然違うことが書いてあるのかもしれない。3節は先週と同じ内容を2回生に。内容も顔もなじみなので非常に楽。4節は空いていたので水井先生にデジタル写真をもらおうとしたが、私がうつっているのは全然なかったので、新たに撮ってもらったりした。途中おばちゃんたちが来て部屋のベッドを持っていった。(この部屋はもともと二人部屋でベッドが二つあった。)18時から夕食。すじ肉と唐辛子を醤油味の汁で煮たもの、瓜を炒めたの、筍?を炒めたの、ホウレンソウを炒めたの、肉とねぎを豆腐の皮で包む食べ物、みかん等。こちらのみかんはネーブルみたいな味である。19時より5節。寺下先生は今までと違う教室で授業。もう一つのプロジェクタを持っていくが、このプロジェクタは100ボルトでないといけないやつで(聞いていた情報では240ボルトまでOKだった)、かなりやばかった。持っていった変圧器はすぐに異常発熱して使えなくなってしまった。見るとプロジェクタの定格は180ワットなのに変圧器の定格は35ボルトアンペアで、要するに全然足りていなかった。そこでこちらのごっつい変圧器を借りてきたところ、今度はコンセントそのものが落ちた。教室の左前隅のコンセントが全部落ちたので、おそらくその部分のブレーカが落ちたのではないだろうか。結局パソコンを止めさせてその電気を引き、なんとかしたが大変だった。ここで抜け出し、もう一つの教室に行く。こっちではまたもNimdaを発見した。しかも目の前でどんどん増えていくではないか。瑞星殺毒では検出できないが、どう見てもNimdaだ。データをアップデートしようとしても今インターネットが切られているのでどうしようもない。ネットワークでみんなつながっているので、おそらく全部に広がっていることだろう。いつものおっさんにNimdaがいる、と知らせたが、一台だけ直してOK、とかいって行ってしまった。OKじゃないわ!!とにかく汚染されまくっているし、まあええんちゃう動くんやしという意識なので、いつまでも治らない。片付けていたらよく見る女の子に「せんせいー。いつ、ひまですか?」と声をかけられた。これはひょっとしてデートの誘いなのでは・・・。どっちにしても帰る前日まで詰まっていて、暇はないのでご安心を。あと6日。

3/24(星期日)

 朝の3時ごろ腹が減って目がさめたが、我慢して寝る。7時起床、朝食は油条、肉餅、粟の粥、キュウリとピーナッツ、ヨーグルト。食べたらすぐ寝る。途中掃除の人に起こされたが、また寝て、11時40分頃起きる。寝ないと損したような気がする。12時から昼食。鶏のスープ、ライス、豚肉と葱の炒め物、貝柱と野菜を炒めたもの、豆腐ときゅうりを炒めたもの、チンゲン菜を炒めたもの、水菜を炒めたもの、魚の揚げたのと野菜を炒めたもの、等。昼食後川住先生にもらった、ごまの粉に湯を入れて練って食べるものを試す。いいにおいがしてねっとりした食感が面白いがそんなにうまいとは思わなかった。もっと湯をたくさん入れるといいかもしれない。うとうとしている間に高田先生はもう日本に帰ってしまっていた。午後はホームページのソースを書き直したり実験をしたりまた寝たりして過ごす。夕方、寺下先生が到着。夕食は卵とトマトの炒めたの、肉と葱を炒めたの、カレー、等等。果物はイチゴだったが食べず。寺下先生にビールを頂く。記録が遅くなったのでよく覚えていない。食後スーパーに行く。「マヨネーズパイ」(とカタカナで書いてある)なる変なお菓子、変なおまけ入りお菓子、金魚(アンチョビー?)の絵が描いてある謎の缶詰、パイチュウの小瓶二つ。帰りに本屋で赤頭巾と孫悟空の絵本、小学生向けの作文の書き方の本を購入。今日は寝てばかりいたのでこれでおしまい。

3/23(星期六)

 7時10分起床。眠くてたまらん。寒い。スチームが壊れているらしい。朝食は油条、粟の粥、ザーサイ、肉餅、キュウリとピーナッツ、ヨーグルト。今日はいろいろあった。最近は好きなものだけ取っているので、メニューがこれだけしかないわけではない。他にはカステラとかハムとかクッキーとか牛乳とか。油条二本食べる。
 9時から授業。今日は得意な×××の話だったので楽だったし、面白かった。それにしてもなぜみんな自分でデバッグをしないのか。画面を指差して「んー」と悲しそうな声で鳴くだけじゃなくてもうちょっとなんとかできないか!?
 12時から昼食。ライス、焼豚みたいなのをピーマン(唐辛子?)と味噌でいためたもの、キャベツをいためたの、チンゲン菜をいためたの、ピーマン(唐辛子?)の千切りと肉をいためたの、豆腐と葱をいためたの、肉を醤油味に煮たもの、バナナ等。この辺ではひょっとしたらピーマンと唐辛子の区別をしないのか。窓の外を馬が荷物を引いて歩いていった。校内の工事現場で働いているらしい。
 今天、下午到2点考試有了。Jintian, xiawu dui erdian kaoshi youle. 14時からテストの監督。まず二回生から。私は例の悪童たちのいる教室に行った。あの連中の中ではポマード男(通称「おやじ」)が曲者なので、特に注意して見ていた。「おやじ」は授業中遊んでばかりいるくせに妙に勉強はよくできて、この試験もさっさと終わらせていた。問題は終わった答案をまわりの仲間に見せようとすることで、特に隣のヘラヘラ細メガネ男(通称「ウォーリ?)に「おやじ」がなんとか情報を送ろうとするのを体で阻止するのはかなり大変だった。「ウォーリー」に回った情報が「宮城さん」たちを経て「赤ら顔」「ゲーマー」のところまで回るので、「おやじ」一人を隔離すればあとは無力である。横にずーっと立ちつづけたので、「おやじ」はかなりいらいらしていた。終了の時最後のチャンスとばかりに答案を立てたりし始めたので、さっさと裏返して回収してやった。いっつも一緒に授業を受けとんねんからお前らの考えることなんかお見通しなんじゃー。15時から一回生の授業。今度は簡単だったからか誰もきょろきょろしたりはしなかった。つまらん。
 16時から18時まで昼寝。とにかく眠い。今週は気楽だったが、明日からまた気詰まりな生活が始まるのでたくさん寝ておかないといけない。18時過ぎから夕食。羊肉のしゃぶしゃぶだった。具は肉、レタス、昆布の茹でたやつ、葱、魚の身、など。たれはピーナッツ味噌に香草をいれたもの。(香草は自分で入れる)湯の中には八角と生姜を入れる。ライスはなくて火餅とうどんだった。最後にうどんを鍋に入れて食べる。そんなにうまいわけではないが、自分専用の鍋があって目の前で火をたいて温めているとゴージャスな気分にはなる。あんまり腹いっぱいにはならなかったので、夜中に腹が減りそう。まあ,ラーメンの買い置きがあるから心配ない。青島ビール飲む。やっぱり俺はパイチュウよりビールのほうが好きだ。あと8日。

3/22(星期五)

 7時起床。今日は青空で、風が強くて寒い。朝食がしょぼい。火餅、ゆで卵、チョコレート牛乳、ヨーグルト、ケーキみたいなお菓子。油条が食いたい。朝食後寝なおし。9時半に起きて授業へ。前のやつに6文字書き加えるだけなのに妙に時間がかかる。なぜ全部打ち直す!?前のやつをコピーして書き直せばすぐできるやろーがー!!と思うがどうせ言っても無駄なので言わない。そのうち気づくだろう。水井先生の分はこれで終わりだが、高田先生のがあと4回ある。今日は予定が変わって5節がなくなった(明日に回った)のでラッキーである。ドングリは朝に三つ夜に四つもらうより、朝に四つ夜に三つもらうほうがうれしい。それにしても一日ぐらい休みたい。どこにも行かなくていいからひたすら寝たい。12時から昼食。ライス、麻婆豆腐みたいなの、小魚の揚げたの、もやし炒め、魚のフライに赤いものをつけたの、ピーナッツと鶏肉を炒めたの、水菜?の炒めたの、ピーマンと肉を炒めたの、ホウレンソウをニンニクと炒めたの、いちご等等。今日は野菜が多かった。相変わらずうまい。自分の部屋でイ・パクサを聴きながら「紅牛」とコーヒーを飲む。3、4節授業。今日は入力作業ばっかりでとくに何もなかった。それにしても、夜の授業がないというのはなんという幸せだろうか!さっそく市場に行ってドラえもんを買う。いつもはとにかく早く食べないと時間がなくてちょっと市場に行くことすらできなかったのだ。すぐ近所なのに。「アンジェリーク」はなぜか売ってもらえなかった。18時過ぎから夕食。ライス、セロリとカシューナッツの炒め物、揚げ豆腐に甘辛いたれをからめたの、豆乳の皮みたいなので肉とねぎをはさむ食べ物、とうもろこしなどを炒めたもの、鶏肉を焼いて山椒をかけたもの、みかん等など。今回はスペシャルとして北京ダック(お頭つき)が出た。油がギトギトしてうまかった。頭も行ってみたが、皮と骨ばかりで食べるところはほとんどなかった。今日は時間に余裕があるので洗濯をする。21時から高田先生の送別会。帰国は日曜日だが、他の先生方の都合で今日になった。送別会とはいいながら、結局テレビの変な時代劇を見ながら「この女がな、悪いやつやねん」なんていう話をしただけだった。他には三重県のローカルネタとかもあったかな。ビールとパイチュウを少々。パイチュウはいつ飲んでもすごい味がする。飲んでいるうちに慣れるのだが、はじめの一口がきつい。買ってかえろうか?>京都の人たち あんまり買い物とかはできそうにないけど、パイチュウなら近所で買えるよ。ビールはあんまり変わった味じゃないし、重たいからパスな。以上私信
 なんかすっかり元気になった。五時間目がないってのはいいなあ!!あと9日。

3/21(星期四)

 7時起床。疲れがひどくてなかなか起き上がることができない。にらが入った肉餅みたいなの(なんていうかわからん)、豆の粥、油条、クッキー、ヨーグルト、キュウリとピーナッツ、ピーナッツ、卵焼き、ゆで卵、焼豚?。油条がうれしかったので2つ食べた。1節がないのでしばらく寝る。9時40分に起きて授業に行く。とてもしんどい。12時から昼食。チンゲン菜に魚の味をつけたの、いろんな菜っ葉を炒めたもの、えびと肉と野菜の炒め物、豚肉とねぎの炒め物、ジャガイモの千切り炒め、羊肉と香草炒め、バナナなど。昼休みのうちに昨日のプログラムを改良して「ピカチュウアタック2」を作ってみた。
 3節4節連続。とにかくしんどい。今日はどうも駄目だ。
 18時から夕食。鶏肉の塊を煮たもの、とうもろこしなどの野菜を炒めたもの、ライス、レタスを炒めたの、ピーマンと肉を炒めたの、唐辛子(ピーマンじゃなかった)と肉を炒めたの、卵となんだかぶにょぶにょしたものとキノコを煮たもの(魚の味がした)、レタスとカシューナッツを炒めたの、リンゴ、など。
 19時から授業。ひどくくたびれた。精神的にもかなりすさんでいたのだが、部屋に帰って彼女や西庄からのメールを読んだりピスタチオを食ったりしていたらよくなった。
 昨日の天気予報では「大気汚染 微粒子今日は2(やや悪い)、明日は5(重度汚染)」とのことだった。微粒子というのは黄砂のことだ。しかし思ったほどひどくなかった。昨日のほうがひどかったと思う。昨日は北京なんかが特にひどかったらしい。こちらのインターネットのニュースで見た。
 水井先生おすすめのドラマを見ることにした。「イ奇」天剣というドラマをやっていた。仙人か妖怪みたいな奴らが喚いたり暴れたり剣を振り回したり爆破された壁に押しつぶされたりしていた。何の話かさっぱりわからないが、とにかく見ててわくわくするのは確かだ。テレビ見ながら寝る。あと10日。

3/20(星期三)

 今(夜)アサヒビールと中国の会社が合同で作った「北京ビール」を飲んでいるのだが、やっぱり高いだけあって昨日飲んでみた中国の安ビールよりうまい。
 7時起床、朝食はいつもよりしょぼくて火餅、ゆで卵、粟の粥、黒いケーキ、チョコレート牛乳、ヨーグルト。油条がなかったのが淋しい。初めて食べたときは「なんじゃこのべたべたな揚げパンは!?」と思ったものだが、慣れると癖になるようだ。1節は特に問題なし。それにしても赤いところを付け加えてくださいといっているのになんで全部写す?なんでこの間のやつをいつまでもやっている?まあ、いいけど。2節はなかったので昼寝。他の先生方はスーパーに行ったらしいが、あまりにも眠かったので寝させてもらった。今日は変な天気で、雨がぱらぱらと降ったと思ったらすぐやんで、空がまっ黄色になった。中国に来てからずっと空気がしろっぽいのだが、今日は特にそれが濃く、空の黄色が反射して実に変な感じだった。12時から昼食。瓜?の炒めたの、卵とトマトを炒めたの、焼豚、ジャガイモとピーマンのせんぎりを炒めたもの、栗と鶏肉を炒めたもの、もやしと肉を炒めたもの、ミックス野菜、バナナ等。昼寝しようとしたが寝られず。ところで、昨日の昼休みJavascriptでこんなものを作ってみたのでどうぞ。3節は1節の続き。こちらではペンギンのアイコンのチャットソフトが非常に普及しているらしく(駅前や洛北でも留学生の手でよくインストールされている)授業中しょっちゅうチャットをしている。はじめは何なのかわからず放っていたのだが、いつも覗いているうちに本当にただの雑談をしていることがわかったので、嫌がらせをしてやることにした。後ろから覗き込んで書いてある内容を大声で口に出して読むのだ。まず試しに一人にやってみた。かちゃかちゃかちゃ・・・『可可』(本当は口偏に可)と打っている奴の後ろで「Gege」。効果は絶大だった。大慌てでソフトを隠し「すみません!」だって。外人だと思って油断しきっていたのだろう。面白いので片っ端から読んでやった。こっちの変換ソフトはピンインで入力するので、発音をわざわざ教えてくれるようなものだ。近づくとソフトを隠す奴には、後ろを向いた振りをして頭だけ振り返り「Sheme ni・・・」。実に面白い。
 4節は2回生の授業で、このときはゲームをしている奴らにいきなりフラッシュをたいてやった。いきなり外人に遊んでいる現場を撮影されたら嫌だろう。それでも長髪のゲーマーっぽい奴(日本にいるやつらと全く同じ外見だ。バンダナを巻いてないだけで)はまるっきり気にしないでファイナルファイトをやっていた。大物の素質がある。
 18時から夕食。キュウリと揚げ豆腐の炒め物、プチトマト、謎のぶにょぶにょを炒めて香菜とニンニクをかけたもの、ホウレンソウと卵炒め、すき焼き風の辛い鍋物、細い葉っぱの炒め物、菜っ葉の炒めたの、肉の角切りと玉葱のカレー風味炒め、ギョーザ等。謎のぶにょぶにょは岡先生によると豚の内臓ではないかということだった。今日は豆類が全然なかった。デザートのすいかは取りに行ったらもうなくなっていて食べられず。
 5節は4節の続き。ひたすら資料を写す実習で、私はすぐに終わったので(一応生徒と同じ環境で同じことをしてできることを確かめてみている)指導のためにうろうろしていた。写すだけの実習なので、そんなに呼ばれるわけでもなくて面白くないので、また昼の嫌がらせをして遊ぶことにした。『老師在看我』(先生がこっちを見てる)と打っているのがいたので「Laoshi zai kan wo」と読んでやると慌てて隠して舌を出し、苦笑いしていた。チャットを覗いているうちに、だんだんこいつらが喋っていることが想像がつくようになってきた。「おわった?」「俺もう終わった。早く帰りたいわ」「どうするのこれ」「なにが?」「怒ってへんって」本当にどうでもいいことばかりだ。結局学生なんてどこの国でも大して変わらないということか。毛沢東とか共産党のことになんか全然興味がなくて、アイドルとアニメとゲームといちゃいちゃすることが好きな若者たち。
 私はもともとテレビをあまり見ないので中国でも見ていなかったのだが、水井先生が「時代劇やってんねんけどな、空飛ぶねん。足をさささささっと動かしてな、」などとものすごく面白そうに語るので今日から部屋にいるあいだはつけることにした。確かに面白い。時代劇はやっていなかったが。

3/19(星期二)

 どうも眠りが浅い。窓があいていてちょっと寒かったからか。「コーヒーを10杯目の前のテーブルに並べて高笑いする女子高生」の夢を見る。しかもそのシーンの後「ではいろんな場所にコーヒーを10杯並べてみよう」というPowerpointの資料みたいな映像が流れた。このあたりうまく説明できないが、かなりイカれた夢だった。7時に起きるが、どうも寝覚めが悪い。疲れがたまっているようだ。朝食は油条、肉餅、豆の粥、麻花、ヨーグルト、チョコレート牛乳。おかずを取ってなかったので炭水化物と水ばっかりである。2節からなのでゆっくり過ごす。水井先生たちとリー・リンチェイの「少林寺」の話などする。会話の中に何気に「ベロ」「風の谷」「サンダラ」「カブタック」などという言葉が出てくるあたりオトモダチの匂いがするのだがどんなもんだろうか。食後部屋でコーヒーを飲みながらイ・パクサの民謡メドレー(アルバム名はよくわからない)を久しぶりに聴く。疲れているときにこれは格段に効く。2節から授業。割と気楽だったが、生徒が話し掛けてくれないのは相変わらず。昼食はライス、スペアリブの塊を煮たやつ、マーボナスみたいなの、酢豚、レタスの炒めたやつ、いろんな菜っ葉類を炒めた物、ピーマンと肉を炒めたもの、白菜を煮たもの、卵焼きの中に肉が入っているもの、饅頭の中に卵や白菜やにらを炒めたものが入っているものなど。肉の塊をいくらでも食べられるのがうれしい。14時から授業。3節は気楽だった。ああ、そんな拡張子をつけたらだめだって!Windowsの「拡張子を隠す」機能には困ったものだ。4節。俺だってこんな応用軟件(アプリケーションのこと)使うのは初めてなんだ!!しかし聞かれたことには答えないといけない。俺が本当は誰だろうと、こちらの人にとっては「外国から来た偉い人」なのだ。何が「君なら大丈夫大丈夫」だ。予習しといてよかった。こんなのばっかりだ。来週の分の本もこちらで買って読んでおいたほうがよさそうである。せめて何するかぐらいあらかじめ教えておいてくれれば日本語で読めたのに残念だ。18時から夕食。キュウリと鶏肉の炒め物、ピーマンと肉の炒め物、うどん(昨日と同じ)、ライス、その他いろいろな炒め物が出てきた。今日食べたものは他の日に食べたことがあるものばかりだった。最近料理の記録があちこちで好評らしいが、今日は記録をつけるのが遅れてあんまり詳しく書けず申し訳ない。すっかり中華料理が日常化してしまったので、すぐに書き留めないと忘れてしまうのだ。ピーマンは多かった気がする。豆はなし。果物はリンゴ。5節も授業。だんだん話し掛けてくれるようになっていやすくなってきた。それにしても、どいつもこいつもアイドルとアニメとゲームにしか興味がないのか!?日本文化は着実に中華人民を毒している。21時に帰還。恒大ビールというのを飲んでみる。かなり後味が悪い。安いだけのことはある。康師伝鮮「魚下」魚板杯食べてみる。要するに海鮮味のラーメンである。結構いける。ネットの調子が非常に悪くて、メールを一つ二つ何とか読み書きした後完全につながらなくなる。今考えると韓国は本当にこういう面では進んでたなーと思う。tracertしてみるとすごい時間をかけて日本までは何とかたどり着いているのだが、そこでタイムアウトしている。回線がやたら混んでいるようだ。深夜にこれだからひょっとしたらウイルスがメッセージを送りまくって回線がいっぱいなのかもしれない。あと12日。あと半分!!

3/18(星期一)

 授業2週目。7時から朝食。わかめのしばったの、粟の粥、火餅、油条、ヨーグルト、コーヒー。1節は先週と同じ内容だったし、私や他のスタッフ(通訳の人とか)もなれててスムーズに進んだ。2節は××の理論の話で、おととしのアセンブラの課題をやるときに必要があって勉強した内容だったので助かった。通訳がいないので生徒の多くはすぐにゲームやチャットに逃避していた。そのくせ実習になると「せんぜいー。できません」なんだからひどいもんだ。ちゃんと聞いとけ。休み時間に便所に行くとドアを空けたまま大便をしている人がいてびっくりした。12時から昼食。豆腐とねぎの炒め物、鳥のから上げ甘酢あんかけ、唐辛子と肉の炒め物(昨日の夕食と同じメニュー多し)、白菜の煮物、ハムカツ、千切りジャガイモとピーマンの炒め物、紅焼牛肉(煮付け)等等。私はどれもうまいと思ったのだが、水井先生は駄目なものが多くて「うわ、これあかん」という言葉をたくさん聞いた。14時から授業。内容は楽なのだが生徒がなついてくれなくてしんどい。前は「りてつ」(字は知らない)という女の子がやたら日本語を喋る子で、そいつを介して質問が来るのでやりやすかったのだが、今回はあまり話し掛けてくる人がいない。「いいでしょうか?」「はい!」ほんまかいや。4節はなしなので昼寝。自分の本を読んでいるうちに眠ってしまった。18時から夕食。さやいんげんの炒め物、鶏肉の焼いたの、湯葉みたいなのに肉とねぎを包んで食べるの、肉と玉葱の炒めたの、肉を煮たやつ、うどん(卵や肉の具が入ったどろっとした汁とキュウリのせんぎりをいれて食べる。麺が団子になっていてあまりよくなかった)、すいか等など。19時より5節。また理論の話なので出番はなし。しかし聞いていないと後で困るのでかえってしんどい。学生どもは「幽遊白書」のゲームばかりやっていた。はやってるのか。三週目のスケジュールをもらう。
3/25〜30 星期一 星期二 星期三 星期四 星期五 星期六
1節(8:00〜9:40)
2節(10:00〜11:40)
3節(14:00〜15:40)
4節(16:00〜17:40)
5節(19:00〜20:40)
 これはアルバイトではなくて一緒に授業を受けてるんだと思えばお徳である。もうちょっとその辺をぶらぶらする(スーパーに行くぐらいでいいので)ぐらいの余裕は欲しいが・・・。21時ごろ帰ってメールを読んだり書いたりする。メールを読むと疲れが取れるのが不思議である。みんなどんどんメールをください。できるだけ返事は書いてますがときどき届いてないのがあるかもしれない。それについては謝っておきます。Duibuqi.あと13日。

3/17(星期日)

 昨日の記事訂正、しゃぶしゃぶは豚肉じゃなくて羊肉だった。スパイスのおかげでにおいがわからず、気がつかなかった。
 6時起床。6時半から学校の用意してくれたバスに乗り込んで万里の長城Wanlichangzhang観光に出かける。メンバーはこちらの職員と外国人講師たちと留学生たちである。横をおっさんが大勢載ったトラックや馬車や羊の群れやオート三輪が通り過ぎていった。朝食はバスの中でハンバーガー(鳥の揚げたの入り)、袋入り牛乳、ゆで卵2つ。食べて、眠っている間に盤山という岩山についた。ここまで大体2時間半。
 ここは面白い形の岩や松がたくさんあるところらしく(あんまり書いてある通りには見えなかったが)、そういう意味の字があちこちに彫ってあった。「アア、いい景色だなア」と思っていると横に「ハイ、この山はNO.1です」と書いてあるんだから親切じゃないか。(「定本ディープ・コリア」より)それにしても「真空」という字が岩に彫ってあるのはどういう意味だったのか。
 韓国では女同士で手をつないで歩くのが一般的だったが、韓国からの留学生(女三人組)はやっぱり3人で手をつないで歩いていた。ひたすら登る。しばらく登ると寺があった。キッチュな色使いの仏像の周りに、喚いたり暴れたり耳を掻いたりしている羅漢たちの像があった。少林寺三十六房を思い出した。松本先生たちが「李先生に似ている」等と騒いでいたが、私はよく知らないのでわからなかった。
 帰り道岩の上で「rrrrr」と鳴いたり「おいっおいっ」と叫んでいるおばはんがいたので「野人かっ?」と思ったが、実はヤギの番をしていたのだった。ヤギはその辺の草を食べながらうろうろしていた。
 栗みたいな実を胡先生にたくさんもらう。2つ持って握り締めると割れるので、それを食べる。見た目は栗に似ているが中身は胡桃みたいな甘くないものだった。ニュージーランド人の先生(「とても、いいです」が口癖。Hen haoの直訳か?)によるとヘーゼルナッツだということだ。川住さんはこれで栗きんとんを作って全然甘くなかったらしく、なんだヘーゼルナッツだったのか、と嘆いていた。ヘーゼルナッツはチョコレートに入ったやつしか知らなかったが、本当はああいうものだったのか。なかなか割るコツがつかめなくて困った。
 12時半に出発。また睡眠。13時ごろレストランに着く。ここで豪華な昼食。蒸し豚、ホウレンソウの煮たの、ニガウリの炒め物、魚、豆?のスープ、いろんなキノコのスープ、あわびとチンゲン菜の蒸したの、肉野菜炒め、炒飯など。盤山ビールbanshanbijiuだいぶ飲む。スープを入れるから椀を持ってきてくれ、というのがxiaojieに結局伝わらず、普通の皿で飲むことになった。川住さんと水井先生が二人ともいろいろ嫌いな野菜があることがわかった。結局何を食ってもうまいと思うのは私だけのようだ。
 またバスの中で睡眠。気がついたらまたすごい岩山の近くに来ていて、もう長城が見えていた。15時ごろ黄崖長城(天津の万里の長城)に着く。客は他に全然いなかった。さっそく登る。ものすごい段段を登りまくって、やっと山のてっぺんまで来て看板があったので終わりかな、と思ったらただの案内図で、しっかり階段は山の向こうまで続いていた。このとき水井先生が階段でおびえまくっていたのが印象的だった。(高いところが駄目らしい。)
 なぜか下に下りると「寿」という字がいっぱい貼ってある場所や、毛沢東の像、博物館と称してはいるが実は市長とか偉い人がここに来たときの写真ばかり展示してある場所、なぜか巨大迷路、ゴーカートといったものがあった。物売りが売っていた刃渡り50センチぐらいの蛮刀(あんなもの売っていいのか)や土産物屋にあった先の反った刀(のおもちゃ)はかなり欲しかったが、税関でうるさそうだったから買わなかった。
 17時ごろバスであちらを出発して、20時半ごろ帰着。夕食は黄色い漬物、薄く切ったニンジン?を飴で煮たもの、鳥の揚げたのに甘いのをつけたもの、セロリとカシューナッツの炒め物、栗とチンゲン菜の蒸し物、唐辛子と肉の炒め物、魚、トマトと卵のスープ、ライス等、やっぱり豪華なもの。宿舎の接待部屋で出た。あと14日。

3/16(星期六)

 7時起床。朝食はピーナッツとキュウリ、米の粥、肉餅、ヨーグルト、ゆで卵、卵焼き、黄色い漬物(変なにおいだった)、コーヒー。
 8時から授業。昼からはテストで出なくてもいいとのことだったので、今週はこれでおしまい。昨日あまり寝ていないからかかなり辛かった。
 12時より昼食。豆腐のフライ、各種野菜炒め、マーボナスみたいなの、トマトと卵をいためたもの、魚の揚げたやつ、すいか。
 せっかくの休みだが、あまりの疲労のためどこにも行く気がしない。メールの返事を書いたりしてから、14時から17時半まで昼寝。
 18時から夕飯。しゃぶしゃぶだった。具は豚肉、レタス、春雨、うどんなど。つけだれはピーナッツ味噌みたいなの(甘いのと塩辛いのをまぜる)にxiangzaiをまぜる。味はやや中華風だが日本のとそんなに違うわけでもない。はじめて宿舎の食べ物に麺が出た。
 18時40分頃から散歩に出る。外に出ること自体久しぶりである。5節が月曜から金曜まで詰まっているので、外に出ても店が閉まっているのである。5節とも詰まっている日がないのがまだ救いである。懲役180年より懲役150年のほうがましだというポジティブシンキング。スーパーで川住先生たちと出会ったのでそこから合流。ジャッキーチェン全集とかリーリンチェイ全集といったビデオCDセットが売られていて、かなり欲しかったが、高かったので(13枚組みだから65元、など)買えず。文房具屋でドラえもん(機器猫)など見つけるが、今日は買わず。Wangbaというインターネットカフェみたいなものがあったが、怪しいので入る勇気はなかった。そこらへんでくしに刺した飴みたいなものを売っていたのでよく見ると、パイナップルを丸いまま皮をむいてくしに刺したものだった。こちらではパイナップルを丸いままむくらしい。西瓜を売っている店もたくさんあった。
 スーパーでの戦利品は次の通り。
 各種ビール、紅牛飲料、醒目西瓜汽水、果源氷糖紅小豆汁、康師伝鮮「魚下」魚板杯、同じく紅焼牛肉杯、インスタントコーヒー(ネスカフェ)、スプーン。インスタントコーヒーが高くて、16元もした。
 明日朝早いので早めに就寝。あと15日。

3/15(星期五)

 7時起床。朝食はピーナッツとキュウリのごま油あえ(今まで炒めたものと書いていたけど訂正)、豆の粥、油条、火餅、ザーサイ、チョコレート牛乳、卵。今日は麻花mahuaが出たのがめずらしかった。ねじりクッキーみたいなのを油で揚げたもので、味はカリントウ系である。韓国の「ヤックヮ」のクリスピーなやつである。この辺の名物お菓子らしくよく土産物として売られているが、油っこいばっかりであんまりうまくない。これに氷砂糖とかいろんな豆とかを散りばめた豪華版がある。見た目がゴージャスなのでイベント用のお菓子としてよく使われるらしい。
 9時30分まで寝なおし。10時から授業。「あいしてゐ」という字を2回ほど目撃した。Qiqiというのは酒井法子のこちらでの名前なのか?などなど。
 昼はこちらの偉い人と会食。ものすごくゴージャスな食べ物ばかりだった。Kefei'er(ケフィール?)という缶入り乳飲料をもらう。こちらの大学で開発したものだそうだ。味はチーズケーキみたいだった。食べ物は前菜のイカ、干し柿を薄く切ったもの、カシューナッツのお菓子などなどの後大きなえびの素揚げ(これは特にうまかった)、えびとカシューナッツと野菜を炒めたもの、肉とピーマンなどを炒めたもの、アスパラガスを炒めたもの、チンゲン菜にあわびが乗っているやつ、しいたけを揚げたもの、大きな魚を煮たもの(これまたとてもうまかった)、チャーハン、トマトと卵のスープ、すいか。他にもあったような気がするが忘れた。酒は午後からも授業があるのでワインをちょっとだけ。偉い人の前にいたのであまりリラックスできず。
 午後も授業。18時から夕食。内容はいつもの如く野菜炒めや肉、魚の醤油煮など。この日は時間がなくて記録をつけられなかった。19時から授業。21時から水井先生(暗号名:*#)の歓迎会&松本先生の送別会を応接室で。水井先生の特技(指を逆に折り曲げて手の甲につけられる)を見て感心する。Baijiuで酔いつぶれてしまい、記録はつけられず、あとまわしに。

3/14 Sanyue shusihao(Xinqi si)

 Zhongguoにlaileしてからjintianでyixinqiになる。Liudian wushufenに起きる。Qidianから朝食。Zaiはzheのようなものだった。ピーナッツ、キュウリとピーナッツの炒めたの、わかめをしばって煮たもの(ただし味付けはニンニク塩味)、肉餅roubing、油条youtiao、粟の粥、クッキー、コーヒーkafei。Zuotianの記録に書いていなかったが、寝る前に「香茹火屯鶏麺」食べながらOBラガーを飲む。ラーメンは写真と全然違う(どこにこんな具が入ってるんだ?)。味はやっぱり中国独特のにおいのついた味で、日本のとは違う。ビールpijiuは中国式にぬるいまま飲んだ。味は普通だった。Zaoshangのうちに洗濯。洗濯機は松下の二槽式。なかなか脱水機がうまく回転しなくて困った。  ハングクではみんな同じような髪型・服装・眼鏡だったので、イルボンサランであることがバレバレだったのだが、Zhongguoでは髪の毛がボサボサなやつ、ひげを生やしているやつ、ポマードべったりで七三わけにしているやつなどなどいろんなのがいる。おそらくユニクロの服を着て黙っていれば、Ribenrenであることはわからないだろう。韓国人のほうが人種は近そうなので意外だった。ところでTianjinには韓国の人がよく来るらしく、タクシーに乗ったとき「Hanguoren?」ときかれた。  12時から昼食。ねぎの千切りと肉の揚げたのを炒めたもの、だと思って食べたら香菜だった。うえっ、と思ったが肉と一緒に食べるとうまかった。後で肉だけ食べてみると羊の肉で、変なにおいだった。香菜と羊肉という変なにおいのもの同士が合体すると大変うまいと言うことがわかって面白かった。他に小さい肉まん、豆腐とねぎの炒めたの、肉とピーマンを炒めたの、菜っ葉のニンニク炒め、各種菜っ葉、みかん、コーヒー、等。相変わらずうまかった。
 いままで書いていなかったが、私の手伝っている授業は以下の通りのスケジュールである。
一週目
3/11〜16 星期一 星期二 星期三 星期四 星期五 星期六
1節(8:00〜9:40)
2節(10:00〜11:40)
3節(14:00〜15:40)
4節(16:00〜17:40)
5節(19:00〜20:40)
二週目
3/18〜23 星期一 星期二 星期三 星期四 星期五 星期六
1節(8:00〜9:40)
2節(10:00〜11:40)
3節(14:00〜15:40)
4節(16:00〜17:40)
5節(19:00〜20:40)
 ネットワークドライブにあるファイルをみんなに取り出してもらおうとしたら設定がおかしくて全然うまくいかない。また、なんでやろといじっているうちにまたもNimda発見。サーバまで汚染されている。何が起こるかわからん。4節の最後にみんなに殺毒軟件を起動してもらい、後で見てみたらうじゃうじゃとNimdaが検出されていた。全部殺毒。しかしサーバが殺毒されていないので明日はまた駄目になるだろう。5節まで他人(しかも外国人)のプログラムをデバッグしつづけたので疲れきってしまった。みんなインデントをちゃんとつけろよ!!
 21時半に帰還。あまりの疲労のためぐったりしながら、売店で買ったPijiuを飲みつつ彼女からのメールを読む。メールを読むと元気が回復するのが不思議である。
 18時からの夕飯は、ライス・肉野菜炒め・白菜炒め・ジャガイモを細く切って炒めたもの・豆腐と野菜を炒めたもの・また別の肉野菜炒め・チンゲン菜の炒めたの・みかん等だった。どうしてこんなにうまいものばかりなのだろうか!いくら食っても腹が減る。腹が減る成分でも入ってんじゃないか。

3/13(星期三)

 6時起床、ネットがつながるようになっていたので、メールを見たり返事を書いたりする。7時過ぎから朝食。粟?の粥、油条、肉餅?(ハンバーグみたいな肉が入っているパンを油で焼いたもの。大変うまかった)、キュウリをにんにくで炒めたもの、など。8時から授業、昨日の続き。2節は教室があきなのでインストール作業。12時10分より昼食。菜っ葉をにんにくと炒めたの数種、ミックス野菜、もやしと肉を炒めたの、鶏肉とキュウリを炒めたの、鶏肉塊、すき焼きみたいな鍋物(生姜や唐辛子がきいていて辛い)、みかん等。13時から昼寝、15時半起床、16時から午後の授業。大量に飲み食いして、暇を見て寝ないと体が持たない。「ファイルはできましたか?」「?」「File. Sample06(lingliu), zuole ?」「(きょろきょろして)Bu zuo... Meiyou」「Maiyou!? Zuo! Zuo!」「はい、わがりました」漢英日入り混じった変な会話だが、ようするにゲームしてるやつにできたのか、と言ったら何もしてなかったので「さっさと作れ」と言っているのである。こんなのでも通じるのがおかしい。18時から夕食。鶏肉の塊(煮たものにピーマン入りのあんをかけたもの)、マーボナスみたいなの、揚げだし豆腐みたいなの、セロリとカシューナッツを炒めたもの、チンゲン菜を炒めたもの、揚げた魚を野菜と炒めたもの、バナナ、コーヒーなど。Hen haoqile.19時から授業。Zhongguoでもやっぱりメガネの女の子はまじめでありがたい。21時半に帰還。明日から習ったことのない話に入る。噛んで含めるような授業だったのでむしろ私のためになったと思う。あと18日。ありがどござます。

3/12(星期二)

 また甲陽の夢をみた。6時半起床。
 「前世(ぜんせ)からの因縁(いんねん)」という言葉がある。どんな質問にも答えられる魔法の言葉だ。「どうしてあなたは香菜(しゃんつぁい)が嫌いなんですか?」「どうしてわれわれはもっと早く出会わなかったんだろう!」わからないことはすべて前世からの因縁である。考えてみればなぜ「今」「私が」こうして中国の大学のベッドに寝ているのかとても不思議だ。これも前世からの因縁だろうか。
 7時から朝食。豆の入った粥、油条、ヨーグルト、パイみたいなお菓子、ピーナッツとキュウリの炒め物、油で揚げたあんまんみたいなの、ゆで卵、ザーサイ(黒いのと白いのがあり)、コーヒー。ザーサイを粥に入れるとちょうどいい味になった。丸い揚げパンみたいなのがあったので食べるとあんこがぎっしり詰まっていて食べるのが厳しかった。  こちらでは料理は余るぐらい出すのが正しいらしく、毎食必ず大量に余っていた。韓国から帰ってきたときは「なんでキムチが有料なんだ!」とか思ったものだが、中国から帰ったらきっと「なんで盛りがこんなにすくないんだ!」とか思うに違いない。
 昨日は紹介してもらったら中国語で「Dajia hao! Wo xing Tengchuang. Jiao Tengchuan Yanan」(大家好!我姓不死川。叫不死川魔沙王)とか喋るつもりだったのだが、結局何も喋らせてもらえなくて残念だった。
 授業2節から。今日はだいぶリラックスして行けた。ゲームしているやつは歯をむき出してうなるとおとなしくなった。今日の内容はまだ習ったことがあることだったし、生徒がエラーを出して困っていても大体想像がつくこと(lとIと|を混同するとか)だったからなんとかなった。言葉がわからないのをいいことに偉そうな顔をしてハッタリをきかせているが、後のほうが心配だ。
 12時から昼食。ライス、肉と玉葱のカレー炒め、豆腐と葱の炒めたもの、具が入った卵焼き、脂肪みたいなふにゃふにゃした味がはっきりしないもの、知らない細い野菜を炒めたもの、キャベツを炒めたもの、白菜と卵の炒め物が入った饅頭、鶏肉の塊、いちご、コーヒーである。カレーのにおいをかぐと懐旧的情感が湧いてくるのが真不思議である。クイズ100人に聞きました「日本を思い出す食べ物といえば?」カレー!ラーメン!ギョーザ!キムチ!『あるあるあるある!』饅頭は肉が入っているかと思ったが違っていたので面白かった。
 中国の辞書はピンイン(ローマ字表記のこと)順に項目が並んでいるのだが、Q,X,Zの項目がむやみに多いのが他の国のと違っていて面白い。この辺の字を発明した人も草葉の陰で喜んでいることだろう。例えば「新華字典」(辞書の名前)はxinhuazitianである。「請等一下」(ちょっとまって)はQingdengyixiaである。韓国語のローマ字書きも独特だったが、こんなに変じゃなかった。例えば韓国の大統領の名前はKimDaeJungである。aeが変だが字そのものの印象はそれほど変ではない。やっぱりQやXがあるために謎めいて見えるのであろう。
 2時から午後の部。ひとりやたら答えにくい質問をしまくる女の子がいて困った。予習をしておいて本当によかった。「何にもしないでいっても君なら大丈夫でしょう」と言われていたが、とんでもなかった。こういう「大丈夫」は大学で「ドイツ語?大丈夫英語とおんなじだから!」と言われてひどい目にあって以来信頼しないことにしている。まったく没問題没問題は有問題である。あちらの人から見たら先生だろうが生徒だろうが、同じように外国からきた偉い人なのだ。
 18時から夕食。ライス、もやし炒め、各種野菜炒め、豆乳の皮みたいなのを炒めたもの、肉団子、よくわからないが小さな魚(太刀魚の尻尾みたいな味がした)の油揚げ、餃子、コーヒー、バナナ。むさぼり食う。コーヒーはネスカフェエクセラ同等品で、とてもまずいが、疲れを取るための薬である。今日は豆類がほとんどなかった。
 夕食後授業、朝の続き。私もだいぶ慣れてきていろんな人と喋るようになった。今のところまだ何とかなっている。生徒にはすっかり顔を覚えられてしまったようだし、残り日数あまりイルボンの恥をさらさないようにしたい。21時に帰還。4節連続はちょっとしんどかったが、精神的に楽になったので昨日ほどは疲れなかった。しかし通訳なしで教える先生は本当に大変だと思う。
 突然全く訳が分からない目にあう。疲れがたまると人はいろいろな面をあらわにするらしい。今日はそのことがわかって興味深かった。感情を爆発させたからといって、残り時間が減るわけではない。わめいたら終わりが早くなるなら、いくらでもわめくのだが。(←こういう態度がある種の人たちをいたく刺激するらしい)
 今日は一日中ネットがつながらない。今日はDNSエラーらしい。日本からのメールを読むのだけが楽しみだったのだが残念だ。今日はだめでも明日はなんとかなるよ。あと19日。加油!

3/11(星期一)

 授業については細かいことも公開してはいけないので、そのあたりの話は省略して食べ物などの話だけに限ることにする。前の日までの分も一部カットする。
 なぜか中学の時の夢を見た。朝起きてみたら中国にいたので驚いた。
 7時から朝食。実に規則正しい。油条、饅頭、スルメの揚げたやつ、ピーナッツとキュウリの炒めたの、ヨーグルト、豆乳、クッキー、カステラ、インスタントコーヒー。豆乳は意外とうまいと思った。よく見ると日本では食べなそうなものばかりだが、すでに体が中国化しているので何も思わないでパクパク食べる。
 8時より(中略)二十歳ぐらいの幼い風貌の普通の若者たち(中略)で、日本とたいした違いはないように感じた。(中略)先生が「わかりましたか?」と聞くと「はい!」と答えるのが微笑ましい。はじめだから態度がいいだけなのかもしれないが。
 (中略)。(中略)堂々とゲームやネットに興じるなど態度が悪い学生が多かった。(中略)すでにわかっていてさっさと済ませてしまい遊んでいる者と、全然わからなくてついでに日本語がわからなくて遊んでいる者の二通りがいるようだった。(中略)「(中略)M、大字・・不是N(中略)」などと口を出していた。(中略)
 12時から昼食。ライス、菜っ葉の炒めたの、肉の揚げたのに甘酢あんをかけたもの、鶏の蹴爪の塩茹で、ミックス野菜の茹でたの、葱と豚肉の炒めたやつ、謎の薄皮のフライに甘酸っぱいソースをかけたやつ、もやしの炒めたやつ、いちご、台湾の先生の奥さんが作ったという鶏や豚の肉の煮込み、といったもの。蹴爪はゼラチン質でうまかった。薄皮フライは何なのかわからず。サンボアのカレーのフライを思い出す。
 午後の(中略)16時半から18時まで昼寝。18時から夕食。献立はライス、ホウレンソウの炒めたの、インゲン豆の炒めたの、豆乳の皮みたいなのに肉や葱をはさんで食べるもの、バナナ、、餃子といったもの。しまった、食べてすぐメモしておけばよかった。相変わらずうまかった。
 (中略)疲れた。終わってからしばらく一人でうろうろした。本屋に行ったり鉄棒や平行棒(こういうものが校内に置いてある)で遊んだりした。21時ごろ部屋に帰り、シャワーを使った。それにしても疲れた。ジャスミン茶(ペットボトルに葉を入れて湯を注ぐ)を飲んでメールや日記を書いたりして過ごした。あと二十日。

3/10(星期日)

 なんとなく眠れなくて2時ごろやっと布団に入る。7時起床。朝食はハンバーガー(といってもハンバーグではなくて鶏の揚げたのがはさまっている。辛い)だった。それに袋詰めの牛乳(湯で温めて飲む)、黒いゆで卵、トマトとたまねぎときゅうりの酢漬け、きゅうりの油漬けといったもの。久しぶりに生っぽいものだった。この時松本先生に「(IPアドレスの最後を)44にしたら(自分の部屋ではインターネットへの接続が)うまくいったから45か47にしたらうまくいくのでは」という話をうかがったので試してみたらようやくつながるようになった。KCGメールは使えないようだが、これはなんとかなる。まずメールのテストのためNIFTYのWebメールで一回送信してみる。
 9時に岡先生の案内で天津の観光に出かける。メンバーは私以外に高田先生・松本先生・川住先生である。まずタクシーで天津動物園へ。ここでダチョウ・パンダ(大熊猫)・レッサーパンダ(小猫熊)・ワニ(鰐魚)・サイ(犀牛)・キリン(頚長鹿)・象・ライオン・トラ・ヒョウ・ジャガー(美国豹)・各種クマ・チンパンジー(黒猩猩)・カンガルー(袋鼠)・キツネ・なぜかネコetcといったものを見学する。どの動物も同じように何にもない殺風景な檻の中で無気力にうろうろしていた。松本先生によるとパンダが突然「うへへへへへ」という声で鳴いたという。私はパンダの糞を眺めながら「笹団子に似てるな」などということを考えていたので、聞き逃した。終始松本先生は絶好調ではしゃぎまくっていた。途中トイレに寄ったらやっぱり中華風だった。
 昼頃までここにいて、次に天津大学の近くにある食品街というところにいった。このあたりまで行くとかなり人通りも多く、大都会の繁華街であることがよくわかった。周恩来が昔このあたりにいたらしく、像をあちこちで見かけた。ここで昼食。さまざまな炒め物と狗不理包子(小さい肉饅)というものを食べる。どれも大変うまいものだった。やっぱり白酒やビールをさんざん飲むことになった。この後さらにタクシーで出かけ、寺の近くの土産物街のようなところにいった。松本先生は白酒で酔っ払って上機嫌でチャイナドレスなどの買い物をしまくっていた。私は毛沢東バッジ5つとと毛沢東・スターリン・周恩来・孫文・もう一人誰か忘れた人のプロマイドを買った。一つ3元で30元のところを岡先生の値切りで20元にしてもらえたのがラッキーだった。
 タクシーで長い時間かけて帰った。いつのまにかものすごく遠くまで来ていたらしい。疲れて眠ってしまった。日差しがきつくて暑く、インドに行ったときの事を思い出した。このとき半分眠った状態でプロマイドをポケットから取り出してしまったらしく、部屋に帰ってみるとなくなっていた。タクシーの中で眺めていたのを覚えているから、おそらくタクシーの中だ。しまったと後悔してももう遅い(五七五)。タクシーの運転手は天井から毛沢東と周恩来の絵の飾り物をぶら下げているような人だったから、あの絵を見つけたら喜ぶだろう。それにしてもせっかく値切っていただいたのに申し訳ないことであった。
 シャワーを浴びたりこの文章を書いたりしたところで18時になり、夕食。さっきようやくFTPができる程度にネットの状況が良くなり、最初の2日分をアップする。(今また全然つながらなくなっている)夕飯の献立はライス、菜っ葉を炒めたもの、鶏肉、レバー?を炒めたもの、豚足?、トマトと卵を炒めたもの、キュウリと肉と豆を炒めたもの、リンゴ。食べ終わったところに胡先生が新しい時間割を持ってやってこられた。時間割のコマ数がKCGと考え方がずれていたので、調整して授業時間を増やしました、と。それによると月曜から土曜日(金曜日ではない)までほとんどぎっしり詰まり、一週間で23節入ることになる。特に夕食後の授業は毎日入ることになり、大変ハードである。今日の夕食後は予習など。しばらくネットが不通だったが、深夜になってからつなぐとつながった。混む時間帯は駄目なようだ。

3/9(星期六)

 7時前起床。二日酔いである。二日酔いになるまで飲んだのは菅野の結婚式以来じゃないだろうか。7時から朝食。バイキング形式で、油条(細長い揚げパン)、お粥、火餅(直径10センチほどの円盤状のパン)、ふつうの食パン、黒いゆで卵、ハム、よくわからない饅頭みたいなもの、干し柿を細く切ったもの、ピーナッツときゅうりを炒めたもの、大豆の煮たもの、ヨーグルトといったものがあった。全般に塩味がなくて困った。火餅は一見何か入っているのかなと思わせる外見だったが、ただの小麦粉の塊だった。チャパティをたくさん押し固めたようなものだ。油条は初めて食べたが、あんなに味がついていないものだとは知らなかった。もっとドーナツみたいな味を想像していたのだ。しかし油ぎっていてうまいものだった。お粥につけたりそのまま食べたりした。
 朝食後川住先生の案内で校内をうろうろする。まだ7時過ぎだというのに大勢の人が走ったりバスケットをしたりサッカーをしたり刀を振ったりしていた。また、門の外には学生目当ての食べ物を売る屋台がすでにいろいろ出ていた。6時から1600メートル走るのが学生の必修らしくて、この単位がとれないと卒業できないらしい。じつに厳しい。自衛隊みたいである。あと歩きながら本を読んでいる人がやたらに目に付いた。運動場とか庭をゆっくり歩きながら本を見ているのだ。これは暗記をしているのだということだった。こちらの人は暗記が得意で、これを覚えなさいといって渡すとすぐに全部覚えてくるらしい。たしかに歩きながら覚えれば眠ってしまうこともないし、健康的でいいかもしれない。ちなみに私は詰め込み教育推進論者である。学生寮や食堂の前をとおり、図書館も見学した。寮は8人部屋で、食堂は22時まで営業しているそうだ。小腹がすいたら食堂に行けば何でもあるという。ひまがあれば行ってみたい。
 昨日の疲れが今になって出てきたようで、眠くて仕方がない。それにまだ頭が痛い。することもなかったので、しばらく眠ってしまった。またカンペイをする夢を見た。11時ごろ起きると大体二日酔いは収まっていた。12時から昼食。こんどは米の飯だった。べちょべちょで団子みたいになっていた。揚げた豚肉をピーマンなどと一緒に炒めてあんを絡めたものが辛かったがうまかった。四角いフライがあったので食べてみると豆腐だったり、うぐいすボールみたいな揚げ物があって食べてみるとねちょっとして甘かったりした。後で聞いてみるとこれは棗の実だということだった。鶏肉を焼いたものが大きな塊で得をした気分だった。他にもいろいろな炒め物や揚げ物が出た。こちらの食べ物はナッツが一緒に炒めてあったりすることが多い。リンゴをもう一人の女の先生に剥いていただいた。
 14時半から図書館で準備作業。図書館には大きなパソコン実習室がある。ここは今学生の自習用に開放されているが、来週は授業専用として使うこととなる。とりあえず環境を見るため一つ立ち上げてみたところ、スタート画面が「アイドル雀士をつくっちゃおう!」という日本のゲームか何かの萌え〜なイラストになっていて笑ってしまった。しかも壁紙が日本の水着姿のアイドルの写真になっていた。パソコンにはそれぞれにマイクつきヘッドホンが刺してある。midiの授業のためこれを使うのだが、音が出ない。ところが新品のヘッドホンを借りてきて刺してみると、ちゃんと音が聞こえる。ということはヘッドホンが悪いのだ。全然聞こえないのが半分以上。聞こえてもちょっと上を向いたら聞こえなくなったり、片方しか聞こえなくなったりする。ひどいのは振ったらカラカラと音がしたりして明らかに壊れている。念のために教室にあった50個ほどのヘッドホンをことごとく試してみたところ、なんと5つしか使い物にならないことがわかった。また、(中略)インストールしなければならなかった。(中略)作業は難航した。途中高田先生が「これウイルスチェックしてるんやろーなー」と何となく「殺毒軟件」(ウィルスチェッカーのこと)を起動してみたところNimdaその他のウイルスがゾクゾクと検出され、なんじゃこりゃ、とウィルスチェックまで行わねばならなくなった。せっかくチェックソフトを入れていても使わなければ何にもならないではないか。(中略)近くで巨大ビルディングが建造中なのだがなんとレンガ製だった。また、私の部屋のトイレ&シャワーがちょっと高いところに作ってあるのだが、ドアの作り方が悪くて出るとき必ず頭を打ってしまう。また、立派な机とひじ掛けつき椅子があるのだが、ベッドとの間が狭くてそのままでは座ることができず、ベッドの上からまたいで体を入れなければならない。立派なLL教室があるのに機械が壊れていて、川住先生はいつもテープレコーダを使っているとか。18時前に撤収、夕食。ライス、北京ダック、トマトと卵を炒めたもの、栗と肉を炒めたもの、そのほかいろいろである。相変わらずうまかった。食後4500円ほど両替(=300元)してもらい、川住先生の案内で松本先生・高田先生とともに散歩に出る。初めて学校の外に出た。近くに市場があり、服・人形・CD・本・食べ物といった店がたくさん並んでいた。しばらく歩いたところに超級市場(スーパー)があった。ここには本当に何でも売っていた。中国に行く前に「自動車で30分ぐらい行かないといろんなものを売っている店はない」「近所には何にもないからすべて自分で持っていかなければならない」と聞いていたのと大分違う。近所にはスーツの店もあった。大体100元ぐらいである。重い目をしていろんなものを持ってこなくてもいいのだ。

 本日の戦利品
・康師伝香茹「火屯」鶏麺 インスタントラーメン。
・紅牛飲料 スタミナ飲料か?強そうな牛の絵が書いてある。保健効能:抗疲労と書いてある。成人飲用、一日二本飲めと。味は炭酸の入っていないオロナミンC。
・はさみ これはただのはさみ。
・賽高板筋王 ねちょねちょしたキムチの汁みたいなものを小さなパックに詰めたもの。日本口味と書いてあるが、こんなもの日本で見たことは一度もない。
・大亨果茶 ビンに入っているどろっとした赤黄色黒っぽい液体。
・椰樹天然椰子汁 これは昔飲んだことがある。椰子ソーダは今回は見あたらなかった。すごい味がする。
・露杏仁露 植物蛋白飲料。ところで杏仁とはアーモンドのことである。
・正興徳高級茉莉花 ジャスミン茶の葉っぱ。
・京華星純正酸牛「女乃」 フルーツヨーグルト。ビニールにパンパンに詰めてあって下手にあけると飛び散る。味は普通。

 あとCDもいくつか買った。内容にかかわらず一つ5元。「MATLAB6.1」「WindowsMe中文版」「Office2000中文版」「魔法少女砂沙美」(=プリティサミー)。映画は映画館で盗み撮りしたのをビデオCDにして売っているらしく、公開してすぐに見られるらしい。川住先生は「千と千尋」をこれで見たらしいのだが、観客の笑い声とか携帯電話がなる音がしまくって面白かったそうである。
 帰ってから夕方聞いた通りにネットワークの設定を行うが、なぜかインターネットに接続することができない。いろいろ調べてみたのだがどうやらDNSエラーらしい。つながったりつながらなかったりするのはいつものことだそうだから、しばらく待つしかない。しばらく待つと使えるようになることがある、というあたりがいかにも中国である。その後川住先生の部屋でまた宴会があるが、疲れていたのでビール一本だけもらってぼうっとテレビドラマのVCDを眺め、早めに退散した。昨日から全然喋らなくて申し訳ないことである。松本先生は元気にしゃべりまくっていた。ドラマはキムタクが検事の役をやっているドラマで、繁体中文の字幕がついていた。キムタクといえばTさんが若い頃タイに旅行に行ったとき「キムタク」と書いたズボンをはいた男にナンパされたという話を思い出す。自分の部屋に帰ってきてシャワーを使う。これまた使える時間帯というのがあるそうで、使えたり使えなかったりするのはいつものことである。この時間は使える時間だったらしくてすぐに湯が出た。昨日の昼試したときはいくら出しつづけても全然出なかったのに。没問題!
 何度も接続を試していると反応が変わってきた。DNSはちゃんと働くのだが、やっぱりつながらないのである。tracert www.kcg.ac.jpとやってみると校内の途中のマシンで止まってしまっているのがわかる。やっぱり待つしかないのか。

3/8(星期五)

 この文章は中国で書いているものである。私にもいろいろあってこの時期日本を離れるのは非常につらかったのだが、もう来てしまった以上いまさら嫌がっていても仕方がない。この上はこちらでできるだけ有益に過ごすことだけを考えよう。

 5時起床。父に車で最寄のJRの駅まで送ってもらい、5時40分の普通で大阪へ。大阪から関空快速に乗り換え、7時半ぐらいに関空に到着。ここでスーツケースのカギを忘れたことに気づく。しかしこんなこともあろうかとリュックサックに予備を入れていたので問題なし。8時に高田先生から電話、無事に3人とも集まる。メンバーは高田先生・松本先生・私の3人である。手続き終了後10時の出発までだいぶ待つ。読むつもりだった本をスーツケースに入れてしまっていたので何もすることがなかった。マイクロマウスの昔話などうかがう。松本先生は久保田先生が3回生のとき1回生でCINCSに入った口だという。前の部室にあった謎の人形(横にすると目を閉じる薄気味悪いもの)の事を聞くと、それは久保田先生の代の部員の女の人で「風子さん」と呼ばれていた人がいつも抱いていたのだという。飛行機では韓国の新聞をもらったが全然読めなかった。機内食はいなり寿司・鮭の切り身など。ビールがほしかったが勤務中なので我慢。韓国の「OBラガー」があったので一度飲んでみたかったのである(前韓国で飲んだのは「HITE」のみ)。あとで考えたらもらっておいて鞄に入れてくればよかったのである。まあいいけど。食べてうとうとしているうちにインチョンについてしまった。実に近い。インチョンで1時間ほど間があいて乗り換え。またすることがなくて困った。マシマロ人形が空港で売られていたのでほしかったが、荷物になるので買わず。ノートパソコンとプロジェクターのためすでにリュックサックがいっぱいなのである。今度は天津行きに乗り換える。日本〜韓国のほうは日本人の観光客(学生らしきギャル多数)が多かったが、今度は韓国のサラリーマンがほとんど。また機内食。今度は韓国風に焼肉ライスが出た。面白かったのは絵の具みたいな小さなチューブに詰まったコチュジャンが配られたことだ。近くのサラリーマンはサラダにもかけていた。これはなかなか便利なので日本でも売ってほしい。日本で売っているやつは固いのでもっとやわらかいやつが欲しい。二人の先生はコチュジャンをかけすぎて辛そうだったが、私はあまり辛いとは思わなかった。ファーストクラスの餓鬼がぎゃーぎゃー泣き喚きつづけてうるさかった。食べてしばらくうとうとしていたらもうついてしまった。飛機真快!空港はインチョンに比べるとだいぶぼろかった。しかし松本先生によると去年はレンガ造りだったのがずいぶんきれいになったのだということだった。たしかに工事中だったから、今後はもっときれいになっていくのだろう。外に出ると朴さんというメガネの笑顔がかわいい女の人が迎えにきてくれていた。ここから車で10分ほど走って天津軽工業学院へ。途中の景色だが、土色の家や建物、各種学校といったものばかりが並んでいてあまり観光するようなものではないようだった。オート3輪がよく走っていたのが面白かった。学校はとても大きくて、中に「外専招待所」という施設がある。ここは基本的には外人教師や留学生の暮らすところだが、ホテルみたいな使い方もできるようで、一泊いくらといったことが壁に書いてあった。それによると一泊150元〜200元ぐらいのようだ(今1円=6元)。入口近くの冷蔵庫に見たこともない清涼飲料水が並んでいて気になる。そのうち飲んでみたい。部屋は215号室になった。テレビ・給水給湯器・電話・LANケーブル用穴・机・シャワー・トイレがついている。思ったよりだいぶいい部屋である。荷物を広げ、ベッドに寝てみると固さがちょうど良くて眠ってしまいそうになる。なんだかんだいっても朝早く起きて重い荷物を持って移動したので疲れた。岡先生や胡先生、周先生、川住先生といった、この学校で日本語を教えている先生たちと挨拶する。川住先生はかわいらしい若い女性で目の毒である。立嶋先生が急にこれなくなって悔しがったのもむべなるかなという感じ。さて今日はたまたま松本先生の33歳の誕生日なので、18時からそのパーティがある。パーティの前に時間割が配られる。「毛沢東思想概論」なんていう授業があるのがいかにもである。(中略)

 松本先生と朴さん(中国人らしくない名前だと思ったら朝鮮族の人なのだそうだ)は誕生日が同じなので合同パーティだった。これが私たちの歓迎会も兼ねていたらしい。二人は王冠みたいなものをかぶせられて祝福されていた。松本先生は33歳、朴さんは23歳になるということだった。さてパーティで出た食べ物について書こう。多すぎて全部は覚えていないのだが、印象的だったことを書く。エビフライがかりかりして面白かった。魚を揚げたのにニンニクやねぎが入ったあんをかけたものがあって、大変辛いのだが、私はうまいと思った。他の人はあまり手をつけていなかったようだ。あとリンゴを揚げた物を熱い飴に漬けたものがあって、引っぱると糸を引くのをボールの水に入れて飴を固めて食べるものがあった。食べた人がひげみたいな飴を顔につけているのがおかしかった。やはり揚げたもの炒めたものが多くて、生のものはなかった。それにしても「カンペイ」「カンペイ」の連続で参った。なんだか柔道部の飲み会を思い出した。ちなみに死にそうになったらコップに手でふたをして「シュイイ(随意)」と言ってればいいらしい。ビールだったからまだ良かったようなものの、白酒(パイチュウ、40度ぐらいの蒸留酒)だったら死んでるところだ。ところで、川住先生は大学を卒業してすぐこっちにきて半年経ったところらしい。立嶋先生とは毎日チャットしてるんだそうだ。楽しそうでうらやましい。食堂のちかくのトイレに行くと、うわさどおり小便器が並んでいる横に当たり前のように大便器(しゃがみ式)があった。つまりここではしゃがんでいる人とにらめっこしながら小便ができるというしくみだ。女性用の場合おそらく大便器ばかりが並んでいるわけで、トイレはどこですかという質問に「自分の部屋のが一番いいと思いますよ」と川住先生が答えたのもよくわかる。「音姫」が売れなそうな国ナンバーワンであるといえよう。
 その後川住先生の部屋で日本人ばかりで二次会があった。岡先生の白酒カンペイ攻撃(やっぱりあった!)で酔いつぶされ、自分の部屋に戻ったとたんに意識を失い、気がついたら4時半だった。この時殻つき松の実を焼いたものをはじめて見た。また、白酒は独特の匂いがする泡盛みたいなもので、飲んだ後がさわやかでうまいものだった。

3/7(木)
 ほとんど朝まで起きて読んだり書いたりしていた。武川女史がいるから、クラブのことは後は心配ないだろう。寝ようとしたが寒くて眠れないが、我慢して寝る。明るくなると急に温度があがってきて眠くなったが、我慢して起きる。家賃と更新料払う。昼から中国行きのミーティング。給与60000円(=2500*24)も無事もらえた。パスポートなどもらう。ノートパソコン等背負って実家に帰り、荷物をスーツケースにつめる。
 飛行機(いずれも大韓航空)の予定。
02/03/08 10:00関西発11:50インチョン着(KE722)
02/03/08 13:05インチョン発14:05(日本時間15:05)天津着(KE861)
02/03/31 15:15天津発18:00:インチョン着(KE862)
02/03/31 19:05インチョン発20:45関西着(KE721)
 ツアー名(なぜかツアーらしい)は「ASS TOUR」だそうだ。変な名前。
3/6(水)
 実家で荷物をまとめる。夜京都に帰還。梅田駅でめずらしい人に偶然出会い、構内の喫茶店に入ってしばらく喋る。実はこの喫茶店には二十数年ぶりにはいる。小さいとき母親が私のコーラにコーヒーに入れる白いのをドバーッと入れてしまい、それを飲んだのを覚えている。味は意外と変じゃなかった。コーラにアイスクリームを浮かべてもおかしくないのと同じことだ。いろいろ喋ったが、いらんことを根掘り葉掘りきいてしまい気を悪くしたかもしれない。部室に行ってノートパソコンと携帯電話の充電器を回収する。
3/5(火)
 Yahoo!映画なんかを見ていると、「ロードオブザリング」原作が好きな人にとってはとても面白かったようである。また、吹き替え版のほうが説明がわかりやすくてよかったみたいである。たとえば、サムがなぜ主人公を「様」付きでよぶのか、とかもちゃんと説明があるらしい。知らないで見ていたから、これはひょっとして「やおい」なのか、などと思ってしまった。日本に帰ってきてまだやっていたら見てみよう。
 「機動戦士ガンダムF91」という映画があった。はじめてみた時はなんてつまらん映画だと思ったものだったが、3回目に突然面白さに目覚め、それ以来しょっちゅう見るようになった。だから一回見ただけでは油断できない。もっとも、「うる星やつら4ラムザフォーエバー」は7回見た結果「やっぱりこれはだめだ」という結論に達したので、何回も見たからといって評価があがるわけではないが。(話が脱線するが、うる星やつらの映画で一番ひどかったのは「いつだってマイダーリン」である。これはもはやもう一回見る気にさえならなかった)
 保険の手続きを百万遍で。日当も先に支給されるはずだったのだが、なぜか一日2000円で計算されていたので抗議する。偉い人にいやがられるぐらいくどく念を押したのに、この上減らされてはたまらない。本当は2500円である。日当2500円!中国でなら豪遊できる大金である。が、3月の家賃と更新料で46000円だからほとんど残らない。3月は日本に全然いないのに金だけは減っていく。馬鹿馬鹿しいことである。しかし実家から通うには北大路は遠すぎるんだよなー。駅まで歩いて40分、電車で90分、地下鉄で10分、地下鉄から歩いて20分。工夫すれば(JRに乗るとか)もっと早くなるが、料金が倍になってしまう。
 夜お友達と会って、それから実家に戻る。雨が激しくてズボンも靴も鞄もびちゃびちゃになってしまった。
3/4(月)
 Windows Updateのついでに韓国語IMEを入れてみた。これを使うと、例えば今までgoogleでイ・パクサのことを調べるときepaksaなどという検索ワードで調べるしかなかったのがという字で調べることができてとても便利だ。
 クラブのメンバーと三条にて「ロードオブザリング」を見に行く。3時間はしんどいので間に休憩をはさんでほしかった。
 ***** 以下ネタバレ *****





 冒頭冥王が北斗の拳の拳王様のように人を投げ飛ばしまくるのが良かった。その割に手をあっさり切り落とされて滅びる。
 ブラックライダーズ、恐かったけど水に流されておしまいか?
 あの指輪って姿を消すしか能がないのか?
 指輪、いりますか?「いる」→指輪を隠す なら誘惑するな!!エルフの奥方ってなんやねん。
 謎のクリーチャー50人で襲って人間一人しか殺せないのか。効率悪いなー。
 魔法使いなら肉弾戦じゃなくて魔法使えや。
 雪山で裸足はきついと思う。
 ・・・とまあすっきりしない映画であった。ゴージャスなのはわかるんだけどね。原作読んでないときついなー。原作読んだ人の感想が聞きたいところ。他にもいろいろ喋っていたんだが忘れてしまった。話がややこしくてまとめられない。





 *****ネタバレおわり*****
 映画館から出てきてしゃべってたら謎のおっさんが近づいてきて「人生タコで終わるのか!」などといいながら紙片を差し出してきた。なぜ4人で喋っているのに俺一人に来る?その後焼肉&玉突き。武川氏は玉突きがとてもうまかった。このメンバーではお好み焼き屋に行ったことはあったがこうして一緒に遊んだことはなかったので、貴重な体験だった。
3/3(日)
 昨日運動したためか筋肉痛である。寝たり、起きたりを繰り返していると夕方になってしまった。たまにはいいか。中国に行くための準備など。スーツケースを借りると8000円かかるのだが、これは当然必要経費に含まれるんですよね?(今までの海外旅行はいつもリュックサックだけだったので、そんなものは持っていない。)夜京都に戻る。そういえば今日はひなまつりだった。
3/2(土)
 久しぶりに散髪にいったら、すっきりした。
 三宮に、アジアコーヒーで有名なあの「ネーポン」の空き瓶がたくさん外に置いてある店がある。他にも見たこともないようなドリンクの空き瓶がたくさん置いてある。どうやらその店はネーポンを出す店らしいのだが、なぜかいつ行っても閉まっている。気になる店である。
 ペルノとリカールという酒がある。リコリスの味がする変な酒だ。これらの仲間に「パスティス」というのがあるというので探したのだが、なかった。パスティスというとペルノやリカールを出されてしまうのだ。ただパスティスというとその辺の商品を含んだ概念になるため、「パスティス」という商品を飲みたいなら「パスティス55」と指名しなければならないという。パスティス探索は失敗したが、「ウゾ」というやっぱりリコリス味の酒を発見したので良しとする。
3/1(金)
 結局朝までCGIをいじっていた。朝食べて飲んで寝て、起きたらもう午後だった。中国では朝食が7時からで授業が8時からだそうだから、早く健全な生活に戻さねばならない。それにしても京都にいると不健康になる。起きてからしばらくCGIの続きをやり、ようやく画像を表示させることによってCGIを起動させる、というのに成功した。面白い。夕方実家に行く。韓国に行って以来実に調子がいい。
 韓国では変な言葉をたくさん目にしたり耳にしたりした。中国の人の日本語は「ここに、困ったの人が、あります」のように、「の」とか「が」と「は」の使い方がおかしいものだった。韓国では語順が同じだからかそういうおかしさはなく、発音の面でのおかしさが目立った。濁音と清音、濁音と半濁音の区別がつかず、ざじずぜぞがじゃじじゅじぇじょになり、ふぁふぃふふぇふぉがぱぴぷぺぽになってしまうのである。例えば青柳が靴を選んでいる時、店員は「ペスト・デジャイン」と繰り返し言っていたが、これは「ベストデザイン」の韓国風発音であり、つまり「いいデザインですよ」と言っていたのだが、しばらくわからなくて困った。あと外来語が古いのは日本語、新しいのはアメリカ英語由来のため、日本と似ているような似ていないような変なことになっている。コップ、ウドン、ソバ、ワリバシ、パン(ドラえもんの「アンキパン」は韓国でも「アンキパン」である!)、トンカス、カレライス、サイダ、コッピetcが日本語由来、ヘンボゴ、シュポマケ(スーパーマーケット)、ベドメン(バットマン)、イントネetcが英語由来である。レギュラーコーヒーは「レギュロコッピ」と、両方が混じったものになっている。外来語についてはこのくらいにして他のおかしさを挙げてみると、語尾に「よね」というのが目立った。「メガネをかけると知的に見えますよ、ね」これは田口がメガネ屋に言われていた言葉である。他にもいろいろあったのだが、日本に帰ってきたとたんに忘れた。ちゃんときろくしておけばよかったですよね。